粉屋の大阪to考想

大阪都構想否決を受けて、その辺をだらだらと書いてみます。大阪の政治状況も併せて書いていきたいですね。Twitter: KONAYA @PAN_KOYA

前回までの維新横山議員と自民原田議員の主張の違いに対する私の事実誤認訂正について書きます。

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という訳でスライディング土下座からスタートです。

 

なぜかというと・・・

維新の議員に物申す - 粉屋の大阪to考想

 前回上げた記事に私の事実誤認がありました。前回をお読みいただいた皆様に事実誤認を伝えたこと、維新の横山議員を批判したことをお詫びします。今回はその訂正になります。訂正部分は維新の横山議員に関連した部分です。堺の維新市議の部分には訂正はありません。

 

 前回、「横山議員のブログ内容に関しては事実誤認と認め、訂正を行うべきだと考えます。」と書きました。これを撤回し、主張を180度変えます。

 

「自民の原田議員の主張は嘘ではないが本当ではなく、維新の横山議員のブログに記載されていることが本当です。但し、横山議員のブログには説明不足の点もあります」

 

これを結論とします。今回は「考えます」などと曖昧な形ではなく言いきります。横山議員のブログの説明不足は堺市議会での動きに対する説明が不足していますが、内容としては問題はありません。補足として入れてあればとは思いますが。

原田議員の発言部分はこの部分になります。

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よって、前回冒頭で私の発言を撤回するといった発言も撤回します。

 

 経緯としては前回、前々回をお読みください。

維新の議員に物申す - 粉屋の大阪to考想

自民の原田議員と維新の横山議員の意見の食い違いを纏めてみた - 粉屋の大阪to考想

 経緯を簡単に攫うと、府議会と堺市議会に自民が提出した大阪会議改正案の条文の内容に違いがあり、それに対する自民の対応で維新の横山議員がブログにて主張した内容と、Twitter上での自民の原田議員の主張に食い違いがありました。前々回で両者の主張の食い違いを整理し、前回に私は自民の原田議員の主張が正しいと判断しました。しかしこれは間違っていました。間違えた要因として堺市議会に提出された大阪会議条例改正案の修正案(府議会での再議理由をくみ取って修正したもの。以下、改正修正案)の提出された時期(というより時刻)の確認を怠ったために私は事実誤認をしました。再度、この点をお詫びします。前回、維新堺市議にちゃんと調べろと言ったのに恥ずかしい限りです。ではどういった点を事実誤認したのかを説明していきます。

 

 まず、府議会で大阪会議改正案が否決された9月2日の府議会と堺市議会の動きを時系列で整理したものを以下に示します。

 

9月2日
午前10時 堺市議会本会議【大綱質疑(2)】

午後1時   大阪府議会臨時会開催
午後1:30? 大阪会議条例改正案可決。

      

 松井知事 再議権行使
 本会議終了後、議会運営員会が開かれ、その後、臨時会本会議が再開予定だった。(午後3:30に開始予定だった)しかし、議会運営委員会への自民の申し入れにより、遅延。その間、自民は会派間調整を行う。松井知事に自民から改正案修正と再議取り下げの申し入れ。松井知事はそれを断る

(横山議員ブログから)

(その3)臨時議会の顛末 自民党府連のいう「政治」と府民意識との乖離について|大阪維新の会 大阪府議会議員 横山ひでゆきオフィシャルブログ Powered by Ameba

(追記)臨時議会の顛末、自民党府連のいう「政治」と府民意識とのかい離について|大阪維新の会 大阪府議会議員 横山ひでゆきオフィシャルブログ Powered by Ameba

 

午後5:43 堺市議会本会議閉会

午後5:48? 堺市議会にて議会運営委員会スタート
      自民の野村議員が大阪会議改正案の修正案を提出。
      (府議会に提出されたものの修正案。自民原田議員のTwitterから)

午後6時  大阪府議会臨時会再開
     大阪会議条例改正案 再議の件について議題として審議開始。
     松井知事からの再議理由の説明、花谷議員等との討論

午後6時5分? 堺市議会の議会運営委員会閉会

午後6時58分? 大阪会議条例改正案、採決により否決

 

 時刻に?マークを入れているのは正確な時刻ではありませんが±10分以上のずれはありません。青色が堺市議会の動き。緑色が府議会の動きになります。

 堺市議会の方から説明をします。堺市議会では9月2日、本会議が開かれており、これの終了が午後5:43になります。そしてその後、直ぐに議会運営委員会が開かれています。これは午後6時5分には終わっています。この時刻は堺市議会の議会事務局の議事課に電話をして確認をしました。(この手間を省いたために今回の事実誤認をしたのでこの点は今後、改善をします。)議事課の方では正確な時刻はわからないが、ほぼ間違いのない時刻ということでした。±5分程度と見てください。

 対して府議会の方ですが臨時会の本会議が午後1時に開かれ、1時30分までに採決は終わっています。本会議は延長され、休憩に入りました。その後、直ぐに府議会の議会運営委員会が開かれ、本会議が再開される予定でしたが自民の申し入れにより遅延となります。以下推測になりますが、この間、堺市議会の方は本会議が開かれていましたが、堺と府の自民議員の方で連絡調整があったのだと思われます。それ以外にこんなに時間が食うことはありえませんし。実質的に3時間程の遅延になったわけですから。この辺が維新の横山議員がいう「これがたまたま大阪府議会臨時会と堺市議会の上程日と重なったため、混乱をきたしたのでしょう。」であり、「府議会臨時会において、提案会派である自民党府連の「議会運営委員会遅参」や「知事への再議取り下げ要求」(実例上、再議の取り下げが不可であることは当日判明)などのドタバタ劇については発生するはずがなかったものです。」だと考えています。

 横山議員のブログでは自民府議団の方が堺市議団が提出する改正修正案を知らなかったので混乱した対応になったという推測を書かれています。

(その3)臨時議会の顛末 自民党府連のいう「政治」と府民意識との乖離について|大阪維新の会 大阪府議会議員 横山ひでゆきオフィシャルブログ Powered by Ameba

 しかし私は、単に再議を受けて自民府議団が混乱をしていただけではないかと思っています。堺市議会の方で改正案が原案のまま提出されると、委員会省略(審議無し)で提案趣旨説明なしで否決をされる可能性(中段下ぐらいに書いてます)があります。また堺市議会の日程的に9月2日の翌日の3日に改正案の提案趣旨説明をしておかないと日程的にきつく、取り下げを考える局面になることもありえます。改正案が審議に入らないと、大阪会議を開催するよと維新にいわれて「審議中だからダメ」という拒否理由に使えませんしね。よって、改正修正案を堺市議会に出すのなら9月2日しかありません。ここを外すと審議開始が大幅に遅れますからね。しかし、堺市議会では本会議中でしたので連絡もまま取れず、あれだけ調整に時間がかかったのが本当なのではないかと私は推測します。これだと自民の原田議員が主張していることと合致しますし。ただこれだと横山議員が推測していた自民堺市議団の独自判断により改正修正案を提出しようとしていたのでは?ということより情けない事態だと思うんですが。この辺は横山議員の最新記事

 

事前に、十分、全て想定し、調整できるレベルの事柄ですから。


ようは

自治体間の調整会議を提案している会派が、

事前に調整できるレベルの事柄について

少なくとも堺市議会との調整が未了で、

議会運営委員会の開会が遅れ、

それにより本会議の開会が3時間遅れる

という事態は発生しようがありません。

 

この意見と同じ考えです。

 では、今回、私が自分の意見を180度、変えた理由を説明します。上の時系列を確認してもらえるとわかるのですが、堺市議会の議会運営委員会に大阪会議の改正修正案が提出された時間は、午後5:48~6:05の間です。この時間帯は、まだ府議会で大阪会議改正条例案は否決されていません。つまりこの改正修正案が堺市議会の議会運営委員会に提出された瞬間(18:00前後)から、府議会で否決される18:40過ぎまでの間、大阪には、府議会バージョンと堺市議会バージョンの大阪会議条例改正案があったことになります。よって、維新の横山議員の主張は正しく、自民の原田議員の主張は嘘は言っていないが本当ではありません。なぜなら横山議員の主張は「嘘」ではないからです。確かにその瞬間、大阪に二つの大阪会議条例が存在したのですから。そしてこれは自民の大きな間違いです。

 府議会で再議を受けた以上、現在の府議会の議席状況から99%否決されるのは間違いない状況でした。しかし今回の府と堺の自民の対応は間違いだったと指摘します。大阪会議の条例は3議会で同内容の条例でないと制度として機能しません。違う条例内容だと大阪会議は開けません。よって、そういった瞬間を1秒でも作ることは大きな間違いです。もし維新が自民の言うように大阪会議を政局に使うのであれば、私の撤回したTwitterの発言がそのまま効力を発揮します。

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 今回は再議を行使した後で、改正修正案は提出されましたのでこれはそのまま使えません。また再議の取り下げは横山議員のブログではできないようです。であるならば、再議後の採決で否決されたのは維新が反対したからですが、逆に維新が賛成をしていればどうなっていたでしょうか?再議はひっくり返りますが、大阪会議改正案は原案で府議会で成立しています。では堺市議会では?そう、堺市議会では改正修正案で審議をすることになるんです。何せもう議会運営委員会で改正修正案を提出済みですからね。じゃあそうなった場合、堺市議会では何を審議するんですか?改正修正案が堺市議会で可決されても府議会と違う大阪会議条例になり、大阪会議がその為に開けません。その為に堺市議会で改正修正案から原案に差し戻すんですか?こんなバカな話はないんです。

 

 例え1秒でも大阪に違う大阪会議条例が存在したことは自民は恥じるべきです。

 

 以上を持って結論とします。

 

 今回は事実誤認を行い、申し訳ありません。横山議員には申し訳なく思います。今後ないようにしたいと思いますが、又、あるとは思うので(何せ知識がない)その時はご容赦をお願いいたします。知識を深める努力は営々重ねていく所存です。

 

 

(追記)臨時議会の顛末、自民党府連のいう「政治」と府民意識とのかい離について|大阪維新の会 大阪府議会議員 横山ひでゆきオフィシャルブログ Powered by Ameba

今回の横山議員のブログでも「規約の修正」という表現で条例の修正では?とか思う程度の知識しかない・・・。ようよう考えて分かったような気にはなってますがw 広く浅くでいいから知識かき集めないとなぁ。あと一つ、僭越ながら横山議員にお願いしたいのは主語を明確にして欲しいことです。ちょっとわかりにくい面があります。私の読解力にも問題はありますけども。

 

 蛇足を書きます。今回の改正案が府議会で通っていたら、99%、大阪会議は違法再議で消滅します。首長の提案した議案を大阪会議の過半数で否決した瞬間に違法再議です。理由はこちら。 で、維新が大阪会議を政局に利用するなら、改正案を通して、大阪会議を開きます。そして、堺市が100%飲めない議案提案を大阪市長が出します。当然、堺市長は反対に入れるでしょう。で、その会議終了後、大阪市の法務なり、総務省に「大阪会議で首長の議案提出権を侵害された」ということで判定をさせます。その結果、黒と出れば竹山市長に違法再議を掛けさせればいい。違法再議は義務的なものですから、掛けざるを得ません。白と出れば他に何とでも理由を付けて違法再議を懸ければいいだけです。改正後の大阪会議の制度はつつけば黒になるグレーだらけですし。こういうのが政局の利用だと思うんですけどね。維新は真っ当に付き合ってると思いますよ、大阪会議に。