粉屋の大阪to考想

大阪都構想否決を受けて、その辺をだらだらと書いてみます。大阪の政治状況も併せて書いていきたいですね。Twitter: KONAYA @PAN_KOYA

冨田さんを池田王にしよう!

さて、池田市長選挙も最終日の土曜を迎え、明日、8月29日が投票日となっています。池田については私は前回の冨田さんの市長選挙もあまり興味ありませんでした。「へー、勝ったんや」ぐらいの認識でした。そんな池田に興味を持ったのはサウナ持ち込みの件でした。まあそれもニュース報道で「ほーん。何やようわからん人やな」でした。そんな中で百条員会があり、維新が外され、とか色々聞いてました。で、冨田さんが辞職されーので百条委員会の調査報告書もでーのでその調査報告書を読みました。

で、

こらあかんわ

と思ったのでそのことについて今回は書いてみたいと思います。

 

www.city.ikeda.osaka.jp

 

 さて、私が「こらあかんわ」と思ったのはサウナに始まる私物持ち込みでも、パワハラでもなく、市庁舎での宿泊でもないし、タクシーチケットで東大阪市の自宅の行き帰りしてた事でもなく、またそのタクシーで駅前へ行き、冨田さん個人の政治ビラを配ってた事や冨田さんの夏休み中の行き先の役所への報告が小豆島への旅行ではなくバイクで九州方面へ行ってた事やそれを議会で虚偽答弁した事でもありません。後援会長に市長駐車場のパスを渡してた事でもありません。まあそれらは逐条書きにしていけばアウトかなぁと思う点も多々ほとんどあります。まあでもそれは横に投げ捨てておきましょう。週刊誌や共産党とかに任しておきます。そういうの好きだろうし。

 私がここで「こらあかんわ」と思ったのは、冨田さんが自身の後援会長を池田市市役所の会議などに出席させていた事です。「冨田裕樹市長の不適切な庁舎使用等に関する調査特別委員会 調査報告書」(以下調査報告書)のP39からその該当部分を引用します。

 

・なお、懸案事項を協議するなどの市政運営の方針を検討する会議にも、一般市民である後援会長を参加させていたということに対して、冨田市長の証言では、後援会長は、後援会長という立場ではなく、様々な市の重要な社会的公務を担っている、そういった観点から一市民としての立場のアドバイスをいただくためにお招きしたことはあるが、多様に市民に意見を賜るときは、市長という立場で公平にしているので、全く問題はないと述べた。また、冨田市長は、2名の顧問が就任されているにもかかわらず、後援会長には、市政の相談役として、両副市長の指導とともに市長自身のリスクマネジメント
を行ってもらっているため、公務、政務を問わず、後援会長の指示は、私の指示と思って対応するよう職員に指示されていたということに対して、冨田市長の証言では、職員に対してそのような指示をしたことはないが、両副市長に関しては、公務以外で池田市において、何が起きているのかということも含めて、後援会長の政務事情をよく理解しておくようにとは言ったと述べた。元平副市長の証言でも、後援会長は素晴らしい方なので、話を聞いて、定期的に指導を受けてくださいと冨田市長から言われていたと述べた。

  (※粉屋注:百条委員会は維新は外されてるので偏ってるように思われるかもしれませんが、この後、百条委員会での市職二人の証言で裏付けはあります。)

 

 私はここで「こらあかんわ」と思うのは、後援会会長を市の役職に何もつけず、池田市市役所の会議に参加をさせている事です。こんなことは普通は有り得ません。会議で何を後援会長が発言してもそれをどうしたらいいかは何の定めもありません。でも発言はできるというか、していい定めもない。多数決を取る際に数に加える加えない、当然加えるべきではないが参加者である。池田市職員としてもどうしていいかわからないわけです。例えば後援会会長を市の顧問につけて何かにさせる。これならまだわかります。まあ維新の政治家としてこの時点で、しがらみしかない政治であかんがなという事にはなりますが。自分に近い人間ほど、市長という政治的立ち位置から、少なくとも公の場では遠ざけないといけないのに。でもまだ法で定めた顧問につけるならそれは法の範囲だし、池田市市役所の序列も乱れはできません。顧問の役職や権限は法(条例等)に定められてるわけですから。でも市役所職員の前で「(後援会長は)市政の相談役として両副市長への指導とともに市長自身のリスクマネジメントを行ってもらっている、公務、政務を問わず田中さんの指示は私の指示と思って対応するように」「 私の思いを代弁してくれる方というふうなニュアンスで相談してください」と指示をしてなにかよくわからない民間人である後援会長を池田市政にふわっとした権限を与えて、各種会議に出席をさせる。

 

こんなこと北朝鮮でもせんで?

 

 あのね、北朝鮮将軍様金正恩でも実妹の金与正に国政で仕事をさせるために「朝鮮労働党中央委員会宣伝扇動部副部長」とか長々しい役職をつけるんやで?なんでかというたら、そうせんと北朝鮮の序列が乱れて最悪、自分の首を取られかねんからです。韓流ドラマはそんなばっかやで?

金正恩北朝鮮の最高会議で

「こいつ、俺の妹。こいつの言葉は俺の言葉と思ってよろしく頼むで」

とかやったら、その妹がどんな命令出しても他の人間は従います。だって金正恩北朝鮮将軍様であり、王様ですからね。全権を握った法の外、法の支配の外にいる人間です。金正恩が白のものも黒と言えば黒ですからね。でも逆に言うと役職もつけずに妹にそういう無制限の権限を与えて、妹が「金正恩を拘束して全権限はく奪」とか言えばそうなります。でも冨田さんがしてるのはそういう事なんですよ。寝首かかれる事になるから、身内といえど、北朝鮮でもきちんと政府内に役職を作ってそれに伴う権限も定める。自分がコントロールできる有限の権力にするわけです。でも冨田さんがしてる事は、後援会長が会議で冨田さんが決めた事をひっくり返す事もできるわけです。だって権限が定められてないので、逆にどんな事でもできる。その責任は冨田さんがとる事で担保がされてるような感じですが、実際に担保されてるかは市役所職員にはわからない。だってそれを定めてる法も内部規則もなにもない。でも会議には参加しているし、その発言は聞く義務はないが、聞かないといけない。よくわからないオールマイティでもないオールマイティの存在を池田市役所の中に作ってるわけです。治外法権ですよね。池田市役所の秩序の破壊であり、法治の破壊です。はっきり言いますが冨田さんは、池田市長を目指さず、池田市の王様になる事を目指すべきです。法の外にいるのが好きなのだから。

 

私は冨田さんが

「俺は池田の王になる」

というのであれば応援します。是非、ツイッターでその宣言をしてください。「いいね」ボタン位は押させてもらいますので。市長の器に収まるには小さすぎる人なのだから是非、池田の王様になってくださいね。

 

 結局、冨田さんのサウナに始まる私物持ち込みやパワハラは、法治主義と法の支配、その双方を冨田さんが完全に無視してるから起こっています。私物の持ち込みや更衣室、トイレの私物化も含めてそうですが、その持ち込み許可や部屋の使用許可の最終権限は市長にあるという認識なんですよね。明確に規約で定まってなかったとしても基本的に庁舎内の使用許可の権限者は総務部長なり、市長室長なりに確認は取るべきです。定まってないのが問題なら定めるのが市長の仕事だし。そしてその自身の決定に市長は従わないといけません。冨田さん個人の考えで設置権限、許可権限は市長にあると判断するんですよね。パワハラに関しても、職員を指導するとかそういう言葉が冨田さんから出る。市長ってそういう職員を指導する立場なんでしょうか?「職員に対して仕事に対する考え方、姿勢、捉まえ方が間違っていたときに指導した覚えはございます」とかそういう言葉が出るわけですが、違うだろうと。市長というのは社長とかそういうのではないわけです。ブラック企業の社長か怒鳴ってるだけの熱血ラーメン屋の店長みたいな考え方やなーというのが私の受け取った印象ですね。池田市長池田市役所の支配者でも所有者でもありません。法に定められた権限があるだけの特別職です。

 この後援会長の会議への無法参加は冨田さんの法への考え、姿勢のそれを象徴している事例です。

 

以上でこの稿を終わります。