各球団の優勝パレード警備で自治体職員に給与は出ているのかボランティアなのか？

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今回は「勤労感謝の日」の11月23日に、大阪市と神戸市で行われたプロ野球・阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレード。その会場整備要員として大阪府と大阪市が職員にボランティアで参加していたことを書いてみたいと思います。

　阪神・オリックスの優勝パレードの会場整備要員に大阪府市の職員からはボランティア。神戸市の職員は有給の業務として会場整備にあたった。大阪は維新はタダで人を使うんか？ということですね。オッケーオッケー、では他の球団の優勝パレードがどうだったかを調べてみましょう。

　で、調べたのですが前置きとして。まず、各球団の優勝パレードは明確に役所の業務ではないので、基本的にどこの自治体もはっきりとした資料はなかったです。「優勝パレード実施要綱」みたいな感じで「職員はボランティアで参加」みたいなのはないんですね。お願い的な感じなので。基本、今回の大阪と同じで自由参加で業務ではないから。また調べ方としては各球団名と優勝パレード等のワードで検索していって各自治体や議会議事録を当たる、様々なHP、年代の優勝からの断片資料を集めてるので資料的価値はあまりありません。職員の参加も実はあるけど、ネットにその情報がない、私が見つけれないものはない扱いです。以上を踏まえて以下、書いていきます。

　今回の調査結果

各自治体の球団優勝パレードに関して上記のようになります。

結論として、職員のパレード参加で有償が確認されたのは神戸市のみ。

タイプとしては

タイプA：職員ボランティア参加

　　　　阪神（大阪府・大阪市）、ホークス（福岡市）、西武（所沢市）、

　　　　日ハム（北海道、札幌市）、楽天（仙台市）

タイプＢ：職員有給参加

　　　　オリックス・バッファローズ（兵庫県・神戸市）

タイプＣ：自治体の外部組織

　　　　カープ（広島市の学区体育協会等）、楽天’（仙台市主催のスポーツボランティア組織）

タイプD：パレード主催団体の社員がボランティア参加

　　　　中日（名古屋市）

タイプＥ：警備会社のみ

　　　　巨人（’東京）

タイプF：着ぐるみのみパレード

　　　　ヤクルト（東京）

　ヤクルトは除外するとして、タイプEの巨人は警備会社に任すやり方ですね。タイプDの中日はパレード実行委員会が中日新聞社主催なので新聞社の社員がボラをする。タイプCの自治体が組織する市民参加の外部団体がボランティア参加するタイプはなかなか組織化が難しいものですね。タイプA、タイプＢの大阪式、神戸式ですが基本的な違いは当日に日当が出るかどうかなわけです。正直、兵庫、神戸がなぜ公費をパレードに出せたのかはわかりません。それぞれ法務に聞いてやってるから違法にはならないのでしょうけど。実際、優勝パレードをしている自治体で直接、パレード実行委員会に現金を出しているのは楽天のある宮城県だけで100万円でした。小さいとは言いませんが、今回の阪神オリックス優勝パレードのクラファンでも、個人でその額を出している人はいましたしね。基本的には自治体は金を出せないし、出さないが大勢だと思うんです。出せるなら有償でパレードに職員出してるでしょうし。まあ他にも資金を出してる自治体はあるでしょうけど、高額なものは不可能だと考えます。まあその代わりでもないんでしょうが、今回で大阪の批判の一つでもあった職員からの寄付集めですが、してるとこは他にもありますしね。

　基本的に球団優勝パレードには警察が警備に出ています。パレードに参加はしてなくても優勝パレード実行委員会と自治体間での協議は当然ありますし、当日も大小は別にして何らかの関与はあったでしょう。知事・市長もパレードには参加してますし。だから秘書（職員）も公費で当日は現場で仕事をしてるはずです。だから自治体からの公費支出は厳密に言えば存在はしてるはずですが、明確な「パレード開催費」としての支出はほぼない。

　また市民ボラを募集してるとこもありますが、共通するのはボラ全員を無制限無資格の募集だけで集めてるものはありません。一定の地力のある組織からボランティアを募って基幹になる戦力数は確保してやってるという事ですね。球団優勝パレードという突発イベントで、ある程度の運営の計算が立つ必要があります。一定以上の能力のあるボラの数の確保、統率を考えると誰でもいいから来てね式の募集は無理なんでしょうね。それでは当日回りません。予め、集めての予行練習もできないし。だから自治体職員から一定数をボランティアとして出すんでしょう。自治体はお金を出せないから人を出す。地元経済界は人は出せないが、金を出す。そういう感じで優勝パレードという経済波及効果の高い、しかし1私企業のイベントに公金は出せないし、球団単体で優勝パレードをするには金銭面も折衝などの人的面でもハードルは高い。だから自治体、地元経済界、市民の協力があって初めてパレードはできる。

終わった後に職員ボラの批判が出ました。

議会やマスコミで「職員を使うな」という批判が出ると、「今後はできない」という話にしかならないんです。経費として警備を雇ってはできないでしょうし、やるとなると巨人式に警備を有償で雇ってやるかです。それならつば九郎式、じゃなくヤクルト式に「パレードやらない」になるんですよね。実際調べてて、パレードの準備が整わないから出来ないもありましたし。だから今回の大阪式の職員ボラを採用しないなら、こういうイベントに参加できるボランティア組織を予め自治体は作っておくしかない。まあぶっちゃけ、この方式の方が批判も少ないのではないかと思います。パレード以外にもマラソンとか各種イベントで職員ボラはあるわけで。とはいえ、大阪方式が否定されると優勝パレードできるのが、巨人、中日、広島だけでパ・リーグはオリックスのみ。批判してる人たちはそういう世界を望むんでしょうかね？

以上で今回の稿を終わります。

以下、引用、参考にしたサイトになります。

①広島、楽天（仙台市）

news.yahoo.co.jp