都構想反対派の団体を知ろう <都構想争点検証4>
今回は、都構想に反対を表明した団体を見ていきたいと思います。住民投票のことをある程度、見聞きしていた方ならある程度は知っておられるかと思います。ここでは、地域振興会や連合など大きな組織ではなく、小さいけれど、しかしそういった大きな組織や政党を繋げていった各種政治団体などを見ていきたいと思います。
オール大阪で市廃止ノーを/よくする会 山下書記局長らが訴え(共産党)
選挙演説の様子。
2月6日、「府民のちから2015」が、「躍進のつどい」を開き、各界から約500人が参加しています。自民、民主、共産、社民の各党国会議員や府連代表、府内自治体首長、議員らが多数参加し、反維新の決起集会のような集いになっています。「府民のちから2015」は、もともとは前回の大阪府知事・大阪市長同時選挙で平松邦夫氏を擁立した「元気ネット」の後継組織として、昨年12月20日、「学者・文化人、経済界・労働界、NPO、社会的企業家が賛同し、府民・市民と自治体首長・議員を広く結びつける」との趣旨で政治団体を結成したものです。今回の統一地方選でも自民党や民主党候補者を推薦しています。
「府民のちから2015」の「躍進のつどい」には、共産党からも国会議員や地方議員が出席して、共産党の辰巳孝太郎参議院議員が挨拶をしています。このようなことは以前では考えられないことです。反維新政治、「都構想」住民投票に対する共同の広がりを示しています。
(大阪都問題をめぐる広範な運動と住民自治(梅田 章二・住民と自治2015年5月より) | 自治体問題研究所(自治体研究社)より)
・元気ネット大阪(元気な大阪市民ネットワーク)
http://www.genkinet-osaka.jp/enkaku.html
2007年の市長選挙で発足した平松大阪市長の政治活動を支える「元気アップ大阪」を改組させた団体で、2010年2月10日、新たに出発。その後、「府民のちから2015」に改組。ここの運営メンバーはいろいろ興味深いので突っ込んで調べると面白いですよ。落語家さんとかまあいろいろ出てきて、なるほどなぁと思えます。
上記の二つは大阪市のページで、平松市政下において大阪市の推進事業計画などを策定していた部会です。なんか名前がどこかの政治団体と似てますなー(棒読
・大阪経済人倶楽部
http://www.genkinet-osaka.jp/index.html
元気ネット大阪から派生した経済団体を対象とした組織。
http://www.genkinet-osaka.jp/genkinews.html
元気ネット大阪会報「通信」 を見ると藤井先生、大阪自民党、大阪府トラック協会などをはじめとしたネットワークが見えてきます。Vol23、24、26は、必見です。
(同HPの沿革より抜粋)
大阪市をよくする会は「市民のみなさんの願いを実現する」ためにがんばっている団体です。「市民が主人公の市政」をめざし、1971年「黒田革新府政と共に進む新しい革新市政をつくる会」として出発。1979年に「大阪市をよくする会」に名称を変更しました。市民のくらしと営業をよくするため、大阪市政の刷新に日常的に活動しています。幅広い市民団体・労働団体・政党、43団体・約10万名で構成し、多くの個人参加もあります。
http://www.yokusurukai.com/?cat=3
反対ビラが多くみられます。反対派のビラ制作部隊?何にしてもすごい量です。金懸けたなぁ
(同HPの沿革より抜粋)
1971年 大阪府知事選挙に向けて、政党、市民団体、労働組合などで「明るい革新大阪府政をつくる会」を結成。4月に黒田革新府政を誕生させる力となりました。以来、大阪府知事選挙において、府民のくらしと営業を守る立場で候補者を擁立して運動しています。2004年 名称を「明るい民主大阪府政をつくる会」と改称しました。 日常的に、機関紙の発行、シンポジウムを行うなどの行動をしています。2011年6月現在、 大阪商工団体連合会、大阪保険医協会、新日本婦人の会、全大阪労働組合総連合、日本共産党など、56の団体・政党で構成しています。
「4.28 大阪府民大集合」を行った団体。イベント専門部隊?
ここの4.28府民大集合の動画は必見。柳本パパが喋ってます。
・大阪市をよくする会 & 明るい民主大阪府政をつくる会 説明
(大阪都問題をめぐる広範な運動と住民自治(梅田 章二・住民と自治2015年5月より) | 自治体問題研究所(自治体研究社)より抜粋。赤線・下線PANKOYA)
維新政治と正面から対峙してきた「大阪市をよくする会」、「明るい民主大阪府政をつくる会」の2つの団体は、今年1月から、「『都構想』百害あって一利なし」と市内100カ所での街頭宣伝活動を行い、また、維新政治と「都構想」批判の明るい会のチラシを市内全戸に配布しています。2月には、この2団体によって、「都構想」批判のパンフレット「大阪都」Q&Aが発行されました。このパンフレットを活用して「都構想」批判の学習会が各地で行われ始め、学習会の講師を養成するための講座を開催し、約240人が参加しました。よくする会は、毎週1回のペースで機関紙を発行しています。
都構想批判のパンフレット「大阪都」Q&A(Vol1 Vol2)
これって、説明会用講師を240人育成して、学習会(説明会)を展開していたってことですね。ビラの量も半端ないし。こりゃ勝てんわw
大阪市対策連絡会議(市対連)、府民要求連絡会(府民連)の2団体は、良くする会、明るい会に対応する労働組合や民主団体で構成する運動組織です。それぞれ、大阪市や大阪府に対する要求実現のための活動をしてきた団体ですが、2月13日の大阪市議会開会日に、大阪市役所周辺で、「『大阪都』NO!カジノもリニアもいらん!くらし優先の府政・大阪市政を実現しよう」と市役所前でランチタイム集会を開催し、約200人が参加しました。
3月19日、「明るい会」と「よくする会」が呼びかけた、「大阪市なくなる!くらしこわれる!『都構想』ストップ!維新政治ノー大阪府民集会」には、会場定員800人を超える市民が集まり、『都構想』反対の熱気あふれる集会となりました。この集会では、冨田宏治さん(関西学院大学法学部教授)が講演し、都構想住民投票について、橋下・維新のポピュリズムが、非常に危険な方向に市民をリードしていることを強調しました。また、各界から、住之江区医師会会長の松島三夫さん、元大阪府小学校校長会の西林幸三郎さん、「あかん」カジノ女性アピール呼びかけ人の佐々木唯さん、喜入肇さん(東京自治体労働組合総連合書記長)、北山良三さん(日本共産党大阪市会議員団団長)、旭堂小南陵さん(府民のちから2015)らの発言がありました。
まあいろんなとこと繋がってますね、本当に。
・大阪革新懇 進歩と革新を目指す大阪の会
http://kakusinkon.com/modules/topics/index.php?cid=1&date=
(入会の案内より)
◆革新懇とは
「国民が主人公」の新しい政治をめざし、平和・民主主義・生活向上の目標で一致するすべての人々、団体、政党と、思想・信条、政治的立場をこえて共同を広げています。会員は全国で450万人。組織は全国47都道府県、596地域、159職場にあります。
https://www.facebook.com/kusinkon.osakaka
大阪革新懇のFacebookです。これの住民投票5/17以前のを見ると、反対団体がどのように集まってきて、活動したかがわかります。運動員管理部隊?しかし全国各地からマイクロバスでガンガン、大阪に来てたんだなぁ。本当に資金力がすごい。
・ 自治体問題研究所
http://www.jichiken.jp/article_07/
ここのページは必見。各反対派団体の紹介がされています。
・市民の為の行政を求める会 世界の注目を集め、憲法9条を世界の9条へ
http://shiminsyugi.org/?page_id=36
会の目的
市民の為の行政を求める会は、「憲法が定める地方自治法の本旨により市民が主人公の国や地方自治体の行政の確立をめざす」立場から、これまで2012年9月、2013年9月の2回にわたり『朝日新聞』の紙面に、「橋下・維新政治に異議あり」の意見広告運動を進めてきました。
今回、私たちは、神奈川県座間市の主婦・鷹巣直美さんたちがはじめた「憲法9条を保持し続けた『日本国民』にノーベル平和賞を」という署名運動を知り、その主旨に感動し、この署名運動を日本ばかりか世界に大きく広げようと話し合い、『朝日新聞』の全国版で、大阪・名古屋・西部本社エリアは9月28日付朝刊、その他全国版は9月29日付朝刊に意見広告を掲載することを決めました。
私たちの主旨にご賛同いただける団体・個人のみなさま、ぜひ「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会の活動にご協力ください。
9条も都構想反対に参戦してたのか。何でもアリやなぁ。敵(安倍首相)の味方は敵というやつですねぇ。まあ維新が味方ってわけじゃないけど、協力するものは排除って感じですか。
・大阪市をなくさんといてよ!市民ネットワーク
http://osaka-city-nakusantoite.net/s/torikumi_guide.html#p0601
各団体の都構想反対のイベントスケジュールが見れます。うちのプラウザだと崩れるんですが、まあ内容はそこそこ。
まあこれ以外にも大きな団体はあるし、草の根レベルになったらもう数え切れません。ちょっと私が目についたところだけご紹介しました。他のとこは下のリンク先を見てください。
【住民投票】影に隠れていた都構想反対派が、5/10一挙に表に出てくるようです・・・
私の感想ですが・・・
共産党、金もっとんなー
いやあ、凄いわ。これ幾らかかったんだろう。10億より下では絶対ないよね。数十億は行ってるかもしれん。おとろしかー。まあ都構想になったら、府労組も市労組も解体されるし、関連団体もおじゃんだったからなぁ。そら本腰も入れるか。都構想が他の都道府県にも波及したら他の県の労組も解体・再編されちゃうしね。
政党の党員が払う党費を調べてみた。全て年間です。公明党は公式ページになかったので省いた。
自民 4000円
民主 6000円
維新 2000円
次世代 2000円
社民 40歳未満15600円、40〜60歳24000円、60歳以上12000円
共産 実収入の1%
共産が地味に高い
— KAZUYA (@kazuyahkd) 2015, 6月 18
じ、実収入の1%!?
きょ、共産党凄いな。さすが共産主義というべきか・・・。ちょっと本当か調べてみた。
第10章 資金
第四十五条 党の資金は、党費、党の事業収入および党への個人の寄付などによってまかなう。
第四十六条 党費は、実収入の一パーセントとする。
党費は、月別、または一定期間分の前納で納入する。
失業している党員、高齢または病気によって扶養をうけている党員など生活の困窮している党員の党費は、軽減し、または免除することができる。
第四十七条 中央委員会、都道府県委員会、地区委員会は、それぞれの資金と資産を管理する。
(日本共産党規約より)
うわぁ。凄いなぁ。共産党。ちょっと面白かったのでさらに調べてみました。
ふむ。225億円か。本部、支部の交付金?なんじゃろか、これ。
なるほど、支部から本部への上納金か。東京が1億8千万円、大阪が1億192万円。
大阪府支部の上納金割合は、全国の全支部全ての8.1%程度。この「割合」が都構想で潰れてたら痛かっただろうね。
大阪府関係職員労働組合Blog — 府庁や病院・研究所等の独立行政法人など、大阪府に関係する職場ではたらく労働者でつくる労働組合です
「大阪市廃止・分割」の是非を問う住民投票否決!−大阪市労連−
(しかし、なんで労組のHPに戦争反対とかあるんですかねぇ)
都構想ってある意味、自由主義革命、フランス革命ならぬ大阪革命だったのかな。フランス革命が市民社会や民主主義を生み、後の共産主義、社会主義、全体主義も生んだことを考えると、今回の結果は非常に皮肉だけどさw しかし、大阪でこれだもんなぁ。京都なんて絶対無理やろな。
いやあ、しかし、あれだ。
これは都構想、
絶対にやらんとあかんわ、まじで。
毎月、特別区住民投票をやった方が日本のためになるかもしれん。10回ぐらいやったらさすがにこの辺の団体も金が尽きるやろ。大阪が都になる云々よりその方が多分日本のためになるわ。12回連続可決されたら終わりよ住民投票とか是非やってみたいね。住民投票一回9.3億(特別区の設置についての住民投票執行経費)だから、まあ120億ぐらいか。120億でこの辺の団体が全部死ぬんなら、殺虫剤代と思えば安いように思うな、本当に。大阪だけじゃなく、全国の政令市一斉住民投票とかもいいかもしれん。さすがの資金力と組織力も手が回らんだろう。まあ彼等は彼らで自分たちの暮らしガーってとこなんだろうけども。
最後に。自治労大阪府本部がなんでこんなもん作るんですかねぇ?
http://www.jichiro-osaka.gr.jp/opinion/juumin-touhyou/osakashi-juumin-touhyou.pdf