粉屋の大阪to考想

大阪都構想否決を受けて、その辺をだらだらと書いてみます。大阪の政治状況も併せて書いていきたいですね。Twitter: KONAYA @PAN_KOYA

都構想以前の橋下知事時代の都構想の考え方 <橋下徹の仕事術>

◆(西脇邦雄君) 
 今後、知事のほうも、地域主権の課題に相当ウエートを置いてこの議会終了後活動されるのではないかなというふうに思っております。以前に、二〇〇四年ですが、大阪新都構想というものがまとめられまして、私は少しネーミングが大阪市と当たってしまったのかなという思いもありまして、スーパー指定都市というような話が当時のたしか関市長のサイドからは出てきまして、内容としましては、市町村の広域連合をつくろうとか、あるいは鉄道とか病院とかそういう公営企業の部分、あるいは物流、港湾などを効果的にやるための新都広域法人もつくろうと。僕は、この形態、機能まで書いた提言であったというのは、結構すぐれた内容だったなというふうに評価しておったんですけど、なかなか日の目を見ずにこういう状態になったと。府市協議だけが残りまして、水道の事業とかが協議されてるというふうに思っておるんですが、この新都構想とか広域法人をつくっていくというような考えについて、知事はどういうふうにお考えか、まず伺いたいと思います。
◎知事(橋下徹君) 大阪市との関係は、非常に重要だと思うんですが、大阪市選出の府議会議員の先生方の意見も十分お聞きしながらでないと、なかなかこの問題、一方的に僕が行政の立場で言うべき問題ではないかと思うんですが、ただそれでも今大阪府大阪市は別々の都道府県が二つ何か別個にあるような状態で、非常に不効率だなというふうに思っています。名称といいますか、今までこれまでの経過として抽象的な制度論で議論を進めていってしまうと、大阪市との合意が難しいといったことも聞いておりまして、具体的な事業に即して連携、共同化を進めるという考え方から、水道事業の統合などについて現在協議を進めていますけれども、市がどう、府がどうとか、どっちが上、どっちが秀でてるとかじゃなくて、やっぱり広域行政を仕切る行政組織と、きちっと住民サービスを手厚くやっていく基礎自治体の行政組織ということの役割分担がないと、大阪全体の発展はもうないなというふうに思ってます。
 今、大阪の府域の広域行政--道路にしても港湾にしても、何か産業政策にしても、何かやろうと思っても、市との関係がうまいこといかないので、本当にちぐはぐだらけになっているなというのが正直な感想でありまして、今後はこうした協議と並行しまして、道州制も視野に入れた大都市制度のあり方などについても議論を深めていきたいと考えています。
 僕が、関西州、関西州と言ってますのは、大阪市との関係はもうこれ以上どうしようもないのかなという思いがあって、大阪市域も大阪府域も、これをもう一個大きい枠でとらえる関西州というものが必要なのかなというふうに思っていまして、それで道州制ということを言っています。

 

【 平成20年7月臨時会総務常任委員会-07月18日-03号 大阪府議会議事録より】


橋下知事就任五か月後の総務常任委員会での発言になります。

もう広域、基礎の一元化の考えについて仰ってますね。ただこの時点では大阪都構想には行きついてません。この頃は道州制関西広域連合の話題が多いです。まあ発言してなかっただけかもしれませんが。