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粉屋の大阪to考想

大阪都構想否決を受けて、その辺をだらだらと書いてみます。大阪の政治状況も併せて書いていきたいですね。Twitter: KONAYA @PAN_KOYA

橋下徹 知事就任初の所信表明 平成20年(2008年)定例会本会議 2月29日

橋下徹の仕事術

橋下知事誕生時の最初の所信表明です。

 

○議長(岩見星光君) 知事から所信表明のため発言を求められておりますので、これを許可します。知事橋下徹君。
   (知事橋下徹君登壇・拍手)


◎知事(橋下徹君) 平成二十年二月定例府議会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては御出席を賜り、深く御礼申し上げます。
 選挙後初の府議会の開会に当たりまして、今後の府政の推進について私の所信の一端を申し述べ、議員並びに府民の皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
 なお、今回は暫定予算でありますので、この所信表明も暫定的なものであり、六月ころの本格予算を踏まえ、臨時会において改めて全体像を申し述べさせていただきますので、御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 大阪は、このままではあかん、何とか変えたい、とにかく変えたい、私は今そのような思いで満ちあふれています。私は、三十八歳。まだまだ若く、行政や地方自治の経験も全くありませんが、大阪を愛する気持ちだけはだれにも負けません。この大阪に対する情熱、そして行動力を思う存分に生かして、全身全霊大阪の発展に力を尽くす覚悟です。
 私が知事としてやるべきこと、それは、大阪府庁を変える、大阪の未来をつくる、大阪を輝かせるの三点であります。
 まずは一点目、大阪府庁を変えるであります。
 就任早々、大阪府財政の非常事態を宣言いたしました。
 本府は、これまで禁じ手である減債基金からの借り入れと借換債の増発により、かろうじて再建団体転落を回避してきました。しかし、これは将来世代への負担の先送りにすぎません。私には、将来世代に先送りするくらいなら今の世代がすべて泥をかぶるべきだという、そういう思いが根本にあります。だからこそ、こうした手法と決別し、収入の範囲内で予算を組む、この原則を平成二十年度予算から徹底してまいります。
 府庁は、これまでこの当たり前のことが全くできておりませんでした。この非常事態宣言は、大阪府庁を変えるため、私が知事として府民の皆様に発した最初のメッセージであります。
 これを実現するため、平成二十年度、まずは四カ月の暫定予算とし、この期間内に府のあらゆる事務事業出資法人、公の施設、さらには人件費のあり方について、聖域なくゼロベースでの総点検、見直しを行い、改革素案を六月ころに取りまとめたいと考えております。
 改革の大前提は、大阪府は民間で言えば破産状態にあるということです。徹底的に議論を重ね、今やらなければならないことは何かを見きわめてまいります。あれもこれもではなく、あれかこれかを厳しく選択してまいります。根拠のない安易なお金の支出は絶対に許しません。これまで、余りにもこの点が甘過ぎました。税金を一円たりとも無駄にしない、この当たり前の姿勢を貫いてまいります。
 そして、府政の政策立案、推進の発想を根本から転換いたします。現場のニーズを見きわめていない、効果を見通せていない政策などあり得ません。子どもたちや保護者が何を望んでいるのか、中小企業者が何を悩んでいるのか、高齢者や障害者が困っていることは何か、これを徹底的にリサーチし、その上でしっかりと照準を定め、着実に効果の上がる施策を打ってまいります。実現に向けた目標を掲げ、納期と工程を明らかにする、これは民間では当たり前のことであります。
 さらには、大阪府の投資会社化を目指します。
 施策の表舞台に立つ主役は、府民、民間、そして市町村です。民ができるものは民へ、市町村ができるものは市町村へ、大阪府は裏方として主役を支えます。住民向けサービス部門で本府が直接実施する事業を最小限にとどめ、府民にとって効果的な事業を実施する民間や市町村に対して、資金や人材などの面から必要な投資と条件整備を行います。そして、広域自治体として府域のコーディネーターの役割をしっかりと担います。これが私の言う大阪府の投資会社化であります。この視点で府が実施する事業出資法人、公の施設を総点検いたします。
 大阪府庁大改革の工程は、まずは大阪府がやるべきことは何か、府民にとって今何が必要かを検証する中で、収入の範囲内で予算を組む、この原則を徹底することであります。そして、今後四年間の府政運営の基本的な考え方を府民の皆様に明らかにすることです。そのため、新たに設置しました知事直轄の改革プロジェクトチームと重要政策プロジェクトチームを核に全庁一丸となって取り組み、六月ごろを目途に、先ほど申し上げた改革素案とあわせて、橋下府政の政策課題と今後の取り組みを取りまとめてまいります。その上で、平成二十年度に着手する内容を反映させた本格予算を編成し、これらについて臨時会での御審議をお願いいたします。
 本日は、私が掲げた公約の重点事業を中心に施策推進の考え方を申し述べたいと存じます。
 二点目の大阪の未来をつくるであります。
 私は、これまで一貫して子どもが笑う大阪を目指すと申し上げてまいりました。橋下府政の最重要課題は、子育て支援と教育であります。これは、まさに大阪の未来をつくるための投資にほかなりません。大阪は子育て世帯への支援が手厚い、大阪の教育は日本一、こうしたことを全国に発信し、全国から企業や人が集まる大阪にしていきたいと考えております。
 そのため、大阪なら子どもを安心して産み育てることができる、そう実感していただけるよう、不妊治療から妊娠中や乳幼児期の医療サービス、一時預かりなど多様な保育サービス、子どもがいる若い夫婦への住まいまで一貫してきめ細かな支援策を講じ、それを大阪のセールスポイントにしてまいります。
 こうした施策は、身近な市町村が実施主体となるものも多いことから、私の思いを市町村や関係団体にしっかりとお伝えし、御理解と御協力をいただきながら、大阪挙げて子育て環境の充実に取り組めるよう力を尽くしてまいります。
 また、学校で子どもたちが元気に走り回る。栄養バランスのとれた給食を食べる。算数が得意な子ども、国語が得意な子ども、音楽や美術、スポーツが得意な子ども、障害のある子どもたちがそれぞれ生き生きと学校生活を送る。子どもたち一人一人が自分の得意なこと、好きなことを見つけ、自分の生きる力とする。こうしたことが大阪の学校でしっかりとできるようにする、それが私の最大の使命だと考えております。
 教育をめぐるさまざまな論議がある中で、今後、教育現場の実情、子どもたちや保護者の声に十分に耳を傾け、大阪の子どもたちの育ちにとって何がベストかを見きわめてまいります。
 三点目の大阪を輝かせるであります。
 私は、幼少のころ大阪に来て、かつての大阪の輝き、大阪の元気、そして大阪の懐の深さやぬくもりを実感しながら育ってまいりました。この大阪を再び輝かせるため、私がまず大切にしたいのは水と光です。水の都と言われ、都心を縦横に流れる河川がつくり出す水辺景観は他にない大阪の大きな魅力であります。歴史、文化のたたずまいと現代的風景が織りなす大阪の美しさに加え、光の装飾を随所に施し、船上から眺めることができれば、内外から多くの人々を引きつける魅力となることと思います。
 そのため、水都大阪の取り組みを進めるとともに、冬季イルミネーションイベント、さらには石畳と淡い街灯というコンセプトをもとにし、輝きとぬくもりのあるまちづくりを進めてまいります。
 また、大阪経済の飛躍に向け、メーンプレーヤーである企業がその力を最大限発揮できる場を提供し条件を整える、これが大阪府の役割です。行政が机上でひとりよがりのビジョンやプランをつくるのではなく、個々の企業のニーズや産業界の意見をリサーチし、効果ある支援策をともに考え、ともにつくり上げていきたいと考えております。
 とりわけ、中小企業のオンリーワンの輝きこそが大阪の力の源泉です。原油や原材料価格の高騰など逆風の中ではありますが、大阪の中小企業には持ち前の基盤技術に一層磨きをかけていただき、ものづくりの大阪ここにありを大いにアピールしていきたいと考えております。
 そのため、厳しい経営環境にある中小企業へのセーフティーネットとして資金面での支援を行いながら、府庁全体が大阪の中小企業のサポーターとなって、すぐれた製品や技術力を内外に売り込んでまいります。府内の中小企業を売り込むコンベンションを全国各都市で開催するとともに、さまざまな場面で私自身がトップセールスを行い、中小企業の取引の活性化に役立てていただきたいと考えております。
 なお、今後の政策課題についてでございますが、今申し上げました分野以外に、治安の維持向上、救急医療体制の整備やがん対策、高齢者や障害者の自立と社会参加への支援など府民の安全安心のセーフティーネットづくり、大阪文化の振興、産業立地や新たな産業の育成、アジアとの関係強化、関空二期事業を初めとする都市インフラ整備、さらには防災対策や地球温暖化への対応など、府政の各分野がさまざまな課題に直面していることは認識しております。
 今後、各分野のこれまでの取り組みについて徹底的な検証を進める中で、ぜひとも必要なものについては継承、発展させてまいります。そして、新たに賛否両論を巻き起こし、全国的な論議を呼ぶような橋下カラーのある施策を打ち出していきたいと考えております。これについては、先ほど申し上げましたように、財政再建の道筋を整えながら、改めて府民の皆様にお示ししたいと思っております。
 次に、府議会や府民の皆様との関係でございますが、今後の府政運営に当たり、府議会議員の皆様方とは、二元代表制のもと、大阪のため、府民のため、真摯な議論を交わしたい、行政へのチェック機能を果たしていただきたい、そしてパートナーとしてともに改革に取り組んでまいりたい、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 また、本府のあらゆる仕事に府民の皆様からチェックが十分に働くよう新たに情報公開室を設置し、情報公開の徹底、ガラス張りの府政を実現いたします。そして、現場主義を徹底するため、さまざまな場を活用して府民の皆様から直接お話を伺う機会をできるだけ多くつくってまいります。
 最後に、平成二十年度予算についてでございますが、七月末までの暫定予算として編成いたしました今回の予算は、人件費、社会保障のための扶助費、府債の元利償還金などに充てる公債費などの義務的経費を中心に計上いたしております。政策的経費は、緊急性があり府民生活への影響が特に大きいものに限定し、新規事業は原則として計上を見送ることにいたしました。私の公約関連事業も、今後本格予算を編成する中で具体化してまいります。原則として、七月末までに支出される経費に限定して計上いたしておりますが、工事期間が限られる府立学校の耐震化については配慮いたしております。
 以上の点を踏まえ編成した予算案では、歳出規模で一般会計一兆一千九百十八億六千百万、特別会計三千二百五十二億五千八百万であります。暫定予算のため年間を見通した執行が困難となり、市町村を初め関係者の皆様方に御迷惑をおかけすることになります。さまざまな機会を通じて府財政の危機的状況や予算編成の考え方を十分に御説明させていただき、御理解を得られるよう最大限努力してまいります。府議会議員の皆様方におかれましては、私の意のあるところをお酌み取りいただき、御理解、御協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
 過日公表いたしました府財政の収支見通しでは、収入の範囲内で予算を組む、財政健全化団体にはならない。このことを目標とした場合、粗い試算ではありますが、平成二十年度で一千百億円、二十八年度までに六千五百億円というかつてないスピードと、そしてこれまでに経験したことのないボリュームで改革に取り組まなければならないことが明らかになりました。私は、将来世代に負担を先送りしたくない、我々の世代ですべて泥をかぶりたいという思いのもとに、歴史上類のない大改革に取り組みたいと思っております。
 しかし、この改革の目標、そしてスピード、ボリューム、これらにつきましてはさまざまな御意見、御批判、反論があるかと思います。今後、府議会の皆様方と徹底した議論を重ねてまいり、どのような改革が府民にとって最適なのかを見きわめてまいりたいと思っております。
 そして、橋下が知事になって大阪が変わった、十年後、二十年後、そして百年後に、あのときに大阪が変わったんだ、後世からそう評価される四年間としたい、ことしはまさに大阪維新の年としたいと、このように固く決意をいたしております。
 ここ大阪から自治体経営の革命を起こします。企業経営の規律と効率、民間の厳しい経営の視点で、新たなコーポレートガバナンス、新たな自治体統治をつくり上げてまいります。そして、投資会社化という考え方に立ち、市町村や民間の方がそれぞれの役割を果たすことで府民の皆様への最適サービスを実現する、こうした新たな地方政府の姿をつくり上げてまいります。
 さらには、こうしたことを大阪から全国に発信することで、閉塞感の漂う日本の行財政全般にも改革の波が大きなうねりとなって波及するのではないか、このような高い志を持ってこれからの四年間改革に邁進してまいります。
 後世において評価されるような政治的な決断とその実行は、現世において激しい議論の対象になるものと思っております。ゆえに私は、この四年間、議会の皆様方と真正面から議論をさせていただきたいと思っております。そして、十年後、三十年後、五十年後、百年後には、この私の四年間と皆様方と取り組んだこの四年間が、大阪維新の年と言われるようなこの四年間としたいと思っておりますので、何とぞ皆様方よろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(岩見星光君) 以上で知事の発言は終わりました。

 

平成20年 2月 定例会本会議-02月29日−01号 大阪府議会議事録より

 

「処女作にはその作家のすべてがある」と言われます。

であるのならば政治家「橋下徹」の全てはこの最初の所信表明にあると思い、掲載をしました。ご感想は皆さまにお任せ致します。

 

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(20:47~)

石田アナ「(利権のしがらみは)出資法人の中にも相当入ってますよ」

入っていましたね、毎日さんもw

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