粉屋の大阪to考想

大阪都構想否決を受けて、その辺をだらだらと書いてみます。大阪の政治状況も併せて書いていきたいですね。Twitter: KONAYA @PAN_KOYA

カンハレ竹山堺市長!ずさんな会計処理に負けない為の幾つかの私見


www3.nhk.or.jp

 

はい!今回は久々更新、竹山堺市長の後援会である「竹山おさみ後援連合会」の政治資金収支報告書のずさんな会計処理について書いてみたいと思います。概要は以下、引用すると(以下、太字は記事からの引用です)

 

後援会は、平成29年の市長選挙で医師などの6つの政治団体から陣中見舞いなどとして合わせて730万円の寄付金を受け取っていましたが、8割以上に当たる615万円を記載していませんでした。

さらに毎年1月に開いている政治資金パーティーの収入は、最近の数年間、全く同じ金額が続き、実際とは異なる記載を繰り返していました。

竹山市長は、取材に対し「寄付は選挙で資金管理を手伝ってくれた人から次女への引き継ぎが不十分で、記載が漏れた。パーティーの収入は『目の子算』のアバウトな数字で、正確な金額ではない」と説明し、内容がずさんだったことを認めました。

 政治団体の会計担当者がずさんなことしてたという感じですか。これを書いている粉屋さんは堺市民なのですが、大変、心が痛い。3期も務めらている竹山堺市長。それがこんな些細なことで傷がつくのは私の本意ではありません。しかし私も該当団体の政治資金収支報告書を丹念にネチネチ見ていくと、「いやいや、これは他にも問題があるのではないか?竹山堺市長、ちゃんと報告を受けておられますか?」という点が幾つか見えました。なので今後、そういった点をイヤラシイ維新の支持者にほじくり返される前に、竹山堺市長、ひいては堺市に傷がつく前に私が提示して対処して頂きたい。その傷が少しでも小さくなることを私は望んでいます。

 

 というわけでパッパと行きます。

 

 

 え、まず、報道から。NHKえらい!というわけではありませんが、なかなか面白い報道姿勢ですね。

 

NHKは大阪府選挙管理委員会総務省が去年11月に公表した大阪に関係する2400余りの政治団体の収支報告書をおよそ2か月かけて分析しました。

 

 うむ。素晴らしい。私も似たことやってるけど、あくまで興味ある範囲やからね。さすが報道。こういうことをやってくれんと、本当に。でもこれ出来るのって限られてるんですよね。ネット公開まだまだしてない都道府県が本当に多いから。概要だけ出して個別の団体の政治資金収支報告書はネットに挙げてないんだよ。役所に見にコイだから。困ったもんだ。その点、大阪はえらいw おかげで竹山堺市長も修正する機会を得られたというものです。うむ。

 

疑問点① 報道ベースでの疑問

NHKの取材に対し竹山市長は「指摘を受け、615万円は間違いなく受け取っていたことを確認した。当時は選挙事務所に多くの人に応援に入ってもらい資金管理も任せていた。選挙が終わったあと事務担当の次女への引き継ぎが不十分で、記載が漏れてしまった。事務的ミスだ」と説明し、5日付けで収支報告書の寄付収入を訂正しました。

また615万円の使いみちについては「選挙事務所の改修費として去年1月に300万円余りの支払いにあてたほか、事務所の運営などにも使っている」とし、ことし3月に提出する平成30年分の収支報告書に記載するとしています。

 

 まずここでの疑問ですが、選挙の時に選挙事務所に入ってた人に資金管理を任せていた。その人と「竹山おさみ後援連合会」(以下連合会)の会計の人とで意思疎通ができてなかったと。なるほどなるほど。選挙事務所の改修はその資金管理の人がしてたってことなんですね。まず、金の「出」の方での疑問ですが、選挙事務所の改装って堺市長選挙は、告 示 日 平成29年9月10日で投票日が 平成29年9月24日です。連合会の政治資金収支報告書に修正して載せるってことは、少なくともこの改装は9月10日以前か、9月24日以降に行われたことになります。この間だと、選挙活動中の費用になるから選挙運動費用収支報告書に記載しないといけないはず。だから選挙以前か以降になるかとは思うのですが(素人判断ではありますけど)だったらなんで支払いが平成30年になるんです?年、変わってますやん。まあ本当に引継ぎが上手くいかなかったのでしょうけど、選挙は9月に終わって、改装した工務店は請求しなかったんですかね?竹山さんに。まあなんかよくわからないお金があって、とりあえずそこから支払われてたのか、誰かが建て替えてたのか。まあわかりませんけど。払ってたのなら領収書が年を超えるわけもないし。平成30年の1月になってから300万円払ったってことですよね、報道通りなら。本当によくわからんですね。工務店怒るやろ、普通。

 で、一番わからないのはお金の「入」の方なんです。「医師などの6つの政治団体から陣中見舞いなどとして合わせて730万円の寄付金を受け取っていましたが、8割以上に当たる615万円を記載していませんでした。」ってことなんですけどね。これ、どういう形で誰がどこの帳簿にお金を入れてたんです?615万円も。例えばA、Bという二つの政治団体を持つ政治家が政治資金収支報告書の記載ミスがあったとして、

 

Aに615万円の寄付の記載をしたけど、実はBの方に記載するべきお金でした。ミスだったので修正します。

 

これはわかるんです。でもこのお金はどこの帳簿に入ってて、今までどう扱われてたんです?そこがさっぱりわからないんです。そして何よりわからないのは、これ、誰が領収書を出したんです?寄付を受けたら、寄付をして貰った個人ないし団体にはその政治団体から領収書を出します。今回の件で誰が領収書を出したんです?これが報道ベースでの現時点での最大の謎です。だってこのお金は連合会の会計は知らないお金で、選挙で入ってた人が持ってたような話になっています。指摘を受けて初めて気が付いたお金なんですから。なのにですね、今回、記載漏れのあった6つの政治団体、それの最大の寄付額500万円を出した大阪府医師政治連盟堺支部の平成29年度政治資金収支報告書を見ると以下です。

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「竹山おさみ連合後援会」と書いてあります。政治資金収支報告書を出す際には領収書の写しも出しますよ?この場合で言えば堺支部から大阪府に提出します。紙ぺら一枚出して終わりじゃないんですから。そこにはちゃんと「竹山おさみ連合後援会」のハンコが付かれた領収書をつけてます。じゃあ、この領収書は誰が出したんだ?っていう話に当然なります。本当に、誰なんです、この領収書を切った人は?連合会の会計ではないわけですし。まさか選挙中に資金管理をしていた人が「竹山おさみ連合後援会」のハンコを持って領収書を切りまくってたんですか?印紙もバンバン貼って?その印紙は誰の印紙?どこのお金でってことにもなりますが。でもそれぐらいしかストーリはないと思うんです。本当にこの点についてはわかりません。どういうことなんだろう?それに堺支部も現金で持って行ったわけじゃなく、振り込んだだろうけど、それってどこの口座に入れたんだろう?連合会の口座なら会計担当者は当然気が付いてるはずだし。まさか指摘されるまで記帳しなかったわけじゃないだろうし。支部の人が500万円を現金で持って来て、誰かに渡して、連合会の領収書をもらって帰ったってことなんですかね。。。

 ほんでね、大阪府医師政治連盟支部支部という名の通り、支部で本部があります。大阪府医師政治連盟です。まあこの上もあるだけど割愛。興味ある人は調べてください。色々おもろいから。

大阪府医師政治連盟平成29年度政治資金収支報告書

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平成29年8月23日に「選挙関係費」として堺支部に500万円の交付金を支出して、その500万円が、二日後の25日に堺支部から連合会に寄付、まあ報道通り陣中見舞いとして500万円ってとこですね。選挙関係費として、連合会に送ってるのに政治団体の事務の運営に使って、選挙に使わないのはどうなんでしょうね?まあ文句は言われんでしょうけどもさ。あ、ちなみに前回平成25年の堺市長選挙の時も「選挙関係費」で大阪府医師政治連盟さんは堺支部に支出されてます。

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というわけで、報道ベースの個人的な疑問はこれぐらいかな。まあこの後は報道が言うパーティパーティな券、もとい件について書いてみたと思います。

 

②連合会の政治資金収支報告書の穴

 

不自然なパーティー収入
竹山市長の「後援会」は「政治資金パーティー」の収入についても不自然な記載をしていました。

「後援会」は毎年1月に竹山市長の政治資金パーティー堺市内のホテルで開いています。

いわゆるパーティー券代は1人1万円で、集まった資金から会場代や飲食代などを差し引いた残りが竹山市長の政治活動費に充てられます。

参加者の人数は年によって変わることが通常ですが、平成27年から29年にかけての収支報告書にはそれぞれの年の1月に開いたパーティーの収入として前年の入金分が120万円、その年の入金分が700万円ちょうどなどと同じ金額が続く奇妙な形になっていました。

このうち平成29年1月のパーティーは後援会のブログに竹山市長が「1200人が参加した」と書いています。

その一方で収支報告書にはこのパーティーの収入をほかの年と同じ820人分の820万円としていました。


20万円超えも不記載
パーティー収入の記載ではほかにも問題がありました。

政治資金規正法は1回のパーティーで20万円を超えてパーティー券を購入した人や団体について名前や金額などを報告するよう定めていますが、「後援会」はこの記載も怠っていました。

これは平成29年の市長選挙の前に開いた政治資金パーティー「竹山おさみを励ます会」に関してで、
▽150万円分を買った「大阪府医師政治連盟支部」、
▽100万円分を買った「なにわ分権自治フォーラム」、
▽24万円分を買った「電機連合大阪政治活動委員会」について記載していませんでした。

 

なるほどって感じですね。整理すると、

 1、毎年のパーティの収入がほぼおんなじ

 2、この記載漏れって政治資金規制法に触れてないか?

ってとこです。ほんじゃ、まず1から。

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 竹山おさみさんは政治資金パーティと新年会と後援会の集まりとして年2回、ないし3回を開かれてるようです。連合会の収支報告書を見てる限りはそうですね。まず、1月に新年会みたいな集まりがあって、7月8月ぐらいに後援会の集まりがあるみたいなルーチンですね。手持ちの政治資金収支報告書平成24年から平成29年まで集めてみたんですが、大体ここ3年はほぼ同じって感じです。新年会である政治資金パーティの収入は800~820万円でそろってる感じですね。それ以前の3年はは740~760万円ぐらい。選挙イヤーの平成25年が突出してるんだけど、これが特異点なのか常態なのかで今回の件は判断が分かれるとこですね。後援会については空欄がありますがこれは後述。

 この表で「案内状費」というのがありますが、それは各個の催しでの案内状の切手代や印刷費、郵送費を足したものになります。平成27年度は該当のものがないのでちょっと謎なんですが(それっぽいのはあるが通年の書き方ではないし)。まあそれは置いといて平成26~28年がえらい上がってるんですが大体6~8万ぐらいなんちゃうかなとは思うんですけどね。

 

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 1月の新宴会のみを集計したのが上になります。過去6年で平均収入750万円。収支としては年80万円程度プラスってとこですかね。まあぼちぼちって感じではあるんですが。

 

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連合会の政治資金収支報告書のうち、過去6年分の収入と支出、そして翌年への繰越額のグラフが上になります。これを見ると平成27年度までは繰越額もあり、かつかつであるものの、なんとかって感じですが28年、29年は繰越額はほぼ0で支出が収入を上回って赤字って感じですね。そんな感じなので600万円のお金がどこか行ってました、ってのはなかなかわからない感じなんですよ。まあ政治団体でこういう会計は他の政治団体に資金を逃がしてたりして0にもっていったりするんですが、格別、そういうわけでもなさそうですし。だから余計に600万円ものお金が行方不明のようなことになるのはわからないんですよね、本当に。

 

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 連合会の各年を表にしたものが上になります。まあこれを見てると選挙イヤーは政治団体から寄付を受けてる感じですね。ここで疑問なのが「個人の負担する党費または会費」なんですけど、これって後援会の会費だと思うんですけど、にしては数字が揃い過ぎてる。ある程度の一定額になるもんだとは思うんですが増減が無さすぎるし、平成28年の落ち込み具合もわからない。後援会の会費自体は、3000円~なので端数は出ると思うんですけど。うーん?

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takeyama-osami.jp

 

 で、わからないのはまあ諸々有りますけど、空欄の部分です。後援会の収入で空欄の部分がありますが、これの収入がない。まあ、政治資金パーティにしてないから、ってとこなんだろうけど、政治資金パーティ並みに平成28年は使ってるんですがええのかな、これ、とは思うんですよね。政治資金収支報告書のどこかに入ってるのかもしれないんですけど。これは③で書きます。

 

③ 21世紀フェニックス都市を創造する会

 

 竹山さんには二つの政治団体があります。一つ目は今、話題の「竹山おさみ連合後援会」。そしてもう一つが政治資金団体の「21世紀フェニックス都市を創造する会」(以下21世紀)です。両方ともご家族が会計されてるのかな。家族経営ですね。この6年はメンツは双方の団体で変わってないのでベテランですね、皆さん。で、この21世紀なんですがこれもわからないとこがあります。同じように21世紀の各年の政治資金収支報告書を纏めたのが以下。

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 個人からの寄付なんですがこれも連合会の党費または会費と同様で揃い過ぎてる。普通、寄付って個人でばらばらだから端数は相当に出ると思うんですが。政治資金収支報告書で5万円以上は記載義務があるんですが、唯一記載があるのは平成25年の50万円だけで、通年、ほぼすべて「そのほかの収入」に入ってるんですよね。これはその個人の寄付が5万円以下でかつ、領収書を取ってないってことになると思うんですがそんなことはあるのかなぁ。500円寄付する人もいれば100万円寄付する人もいますからね。竹山さんのところは個人からの寄付は5万円以上受け付けない。1万円以下も受け付けないってわけではないと思うんですけども。数字が揃い過ぎてる。例えば、個人寄付を受ける専用の政治団体を別に持っていて、そこで一定額の寄付が溜まれば、それを21世紀に持って来てるっていうのならわかるんです。でもそれなら「そのほかの収入」ではなくて記載があるはずなんですよね。その団体から120万なり、200万円なりが寄付される形になりますから。まさか5万円以下にして何十回も振り込んでとかしてるわけじゃないだろうし。

 

 今回の問題の共通項は数字が揃い過ぎてるんですよね。たぶん、ここが問題の源泉です。まあわかりやすい形にしてるのかもしれないけど、別になぁ、帳簿あるよなぁ、って感じではあります。そういうお財布的な政治団体を私が見つけれてないだけなんだろうとは思ってますが。というか寄付が少なすぎるんだよなぁ。こんなに少ないかな、とかは思います。特に企業関係が。知ってる方がいたら教えてね。

 

まあとりあえず今後の続報待ちですね。一日だと碌に調べれませんし。

 

今後も竹山堺市長には頑張っていただきたいと思っております。色んな意味で。

 

はい。

 

てな感じで今回は終わりです。