第24回参議院選挙の総括 ~ 第二回 比例代表 ~ - 粉屋の大阪to考想
第24回参議院選挙の第三回目は、選挙区について書きたいと思います。
③ 選挙区 全国
今回の選挙区での当選議席数を見ると、自民は第22回からの改選で3議席減でチョイ負け、公明は4議席増で躍進。自公で+1ですからまあ現状維持と言えるでしょう。民進党は7議席減ですが、前回選挙の減少を考えれば健闘したとも言えます。共産は+1ですが正直、この結果は負けと言えるのじゃないかと思います。民主・共産では6減ですし。共産は選挙区では死票の多い党でしたが、野党共闘で選挙区を絞った割にパッとしない結果に終わりました。これは票が共産党から民進党へは割と移動できたが、逆の民進から共産党へはうまくいかなかったからだと思います。
おおさか維新の会は近畿での強さは際立ってますね。大阪・兵庫で票を取れました。奈良は残念な結果でしたが、比例票を見ていると次回以降に期待は持てます。各ブロック毎での得票率を見ていると、自民は北陸信越・中国・四国が強いですね。公明党は立てた候補は全勝です。票読みがやはりすごい政党ですね。これは自公で選挙区調整をした結果でもあるのかな? 民進は北と東海地方、そして東京が強いです。共産党は東京都で唯一の議席を取りましたが、ここは維新も割り込みたかったところです。共産は関東回りと近畿、北海道が強いですが、地味に四国も強いですね。比例でも個人名での得票率も高かったですし。
過去の参議院選挙の各党の総得票をグラフ化したものです。おおさか維新の会としては前回の選挙から立候補者が14名から10名に減りましたが、それを加味すると善戦したと思います。自民党は立候補者が前回49名から48名に1名減って、総得票は微減、当選者数は減っています。前回の選挙が49名を立てて47名当選という稀有な勝ち方でした。が、まあ普通に戻ったという所なんでしょうか。安倍さんの今後の自民党運営には影を落とすと思います。負けはしなかったが、というところで。公明党は前回の4名から今回は7名を立てて、7名全員当選でそれに合わせて総得票も増えてますね。民進党は33名を立てて、21名が当選。前回が35名を立てて10名当選だったことを思えば、健闘したとはいえるのかもしれません。惨敗ではあるんでしょうけどね。共産党は、野党共闘で選挙区の候補は絞り込んでいます。その減らした分は比例候補に回していたようです。毎度、選挙区は46名を立てていましたが、今回は14名に絞っています。
ここからはおおさか維新の会の各選挙区を見てみたいと思います。
片山さんは大阪以外での唯一の当選でした。兵庫県は定数3で3位当選でした。二位とは一万票差、四位とは10万票以上を開けていました。結果を見ると都市部では満遍なく、票が取れていますね。
東京都は定数6で田中康夫さんは七位でした。当選ラインには四万票が足りず、惜敗でしたね。
愛知での結果は落選でした。減税日本は河村たかし名古屋市長が代表を務めています。投票動向は名古屋市では一定の支持はある物のダブル以上の負けですね。もう少し票は伸びるかと思っていましたが、選挙の難しさですかね。
他落選された方で、10万票以上を獲得された方々です。
是非、次の機会にまたチャレンジしていただけたらと思います。衆議院選でも出馬はしないのかな。