民進党編 参議院選マニフェストを読む その4
今回は2016年、夏の参議院選の各党のHPの評価とマニフェストの感想を書いてみたいと思います。第四回目で民進党になります。
④ 民進党
民進党の参議院選挙特設サイトとマニフェストになります。 まず特設サイトを見たいと思います。
いやあ、こわいって。安倍政権では日本国民は笑えないってことなんだろうけど、これを見せられてた方は「ああ、そうだね」ではなく、げんなりするだけなんですよ。こういう所の共感能力がないところが、民進党の民主党から続く悪い点ですよね。
国民との約束として11個の政策を提示しています。まあ見たんだけど、ばらまき政策のオンパレードで「06 次世代にツケを回さない」。コントかよ。
18歳引き下げでの民進党のサイトだけど、センスねぇ。まず若さがないw
うんじゃ、民進党のマニフェストを見たいと思います。最初に書くけど、魅力がない。公明党とはまた違う意味で魅力がない。公明党のマニフェストって結局、誰も傷つかない、角がないマニフェストなんですよね。「ああ、そう。いいんじゃない?」的な。だから私にとっては魅力がないんですけど、民進党のマニフェストの魅力の無さは劣化版自民マニフェストなんですよね。というかこれ民主党のものから何が変わってるんだろう? これの題名が「民進党政策集2016」なんですけど、只の政策集で公約、マニフェストってわけじゃないんですよね。基本的に政権取ったらやるわ的な。野党なら野党で出来ることはある訳で、それがない。与党にならない限り、俺らは働かんぞーっていう感じを受けます。で、実際に中味もどうなんかなぁっていう所が多いです。何というか細かい、民主党時代にできなかった政策のかけらを集めたようにしか見えません。自分なりに気になった点をちょいちょい書いてみます。
地域って、維新みたいやなw っていうかここに書いてあるのって地方自治の説明か?って感じで目新しい政策もありません。ここでひとつ、民主党政権時代にやっていた政策を復活させるっていうのがあるのでこれを引用します。
○各府省の「ひも付き補助金」を見直して「一括交付金」を拡充して復活させます。こ
れにより、現行のひも付き補助による事業内容の縛りを廃し、地域自ら考え、住民と
ともに知恵と創意を生かし、より効果的な財源活用をめざします。
いやこれ駄目なんだって。まだひも付きの方がましだよ。一括交付金って目的なしに自治体に金をばらまく政策です。自由に自治体が使えるっていうのは聞こえはいいですけど、国からもらうお金なので自治体には責任がないんですよ。言い換えれば、ミスったときのデメリットがない。これが自主財源なら自分の財布からお金を出すわけで、ミスると来年以降の財政が悪くなる。でも上から降ってくるお金だから無責任に使え使えにしかならないんですよ。そして一括交付金を使い切らないと来年以降減額されるから、(予算はそういうものです)意味のない公共工事の乱発にしかならないんですよね。100億貰ったらどやって100億を使い切るかが自治体の目的になって、本来の有効に使うという目的が二の次になるんですよ。使い切らないと自治体には損になりますから。そんな無駄な税金の使い方ってないんですよね。だったら、一括交付金でばらまく分を自治体に財源として移譲すればいいんです。でもそれはしない。霞が関の権限・予算がなくなりますからね。本末転倒なんですよ、こんなものは。なんでこんなムカついてるかというと堺市の利晶の杜の最初の方の国からの支援はこれを充てにしてたんですよね。だから無駄だっつーことです。自民党政権に代わって名前だけ変えて似たような交付金で賄ってましたけど。この辺は自民もやってることは一緒なんですよ。民主党からの政策の連続性を考えた一時的な措置だったとは言えますけど。
特定秘密保護法に関してはこんな感じ。共産党はコレ、絶対反対だと思うんですけどね。本当に野合ですわ。
憲法のとこなんですが、此れって改憲はするってことなのかいな? 「国会」「行政」「地域主権」とかそれぞれ2行くらいでちょこっと書いてるけど、どういう改憲を想定してるんだろうなぁ。改憲ではなくて、民進党の憲法解釈ってことなんだろうか。とはいえ、「未来志向の憲法を国民とともに構想していきます」とあるので改憲志向と思えるんだけど。
憲法裁判所があるんだけど。なら維新案の憲法裁判所部分は賛成するのかな? 憲法改正しないと憲法裁判所は設置できないと思うんだけど。
本当に民進党の立ち位置ってわかりませんね。このマニフェストを読んでの感想ですが、民進党に代表代行がやたらといます。そういう人達の案を民主案にぶち込んで、闇鍋状態になったのがこのマニフェストだと思います。このマニフェストで本当に選挙を勝てると思ってるんだろうか? 政策なんていらない、安倍打倒だけでいいんや、っていうのならそれはそれでいいですが。消えていくだけですからね。
以上でこの稿を終わります。