粉屋の大阪to考想

大阪都構想否決を受けて、その辺をだらだらと書いてみます。大阪の政治状況も併せて書いていきたいですね。Twitter: KONAYA @PAN_KOYA

大阪会議三回目への道のり

2015年8月13日

 第二回大阪会議。自民党及び竹山堺市長欠席により流会。

2015年8月26日

大阪府議会および堺市議会に自民党議員団から大阪会議改正条例案が出される。内容は同じ物。

大阪戦略調整会議の設置に関する条例一部改正の件  [PDFファイル/101KB]府議会)

同日、開催された大阪府議会臨時会にて同条例の提案趣旨説明が大阪自民の花谷議員からなされる。

花谷議員の提案趣旨説明では改正内容としては以下の三点になります。

1:構成3自治体から会長・副会長二人にしてそれぞれ選ぶ
2:構成3自治体が会議の議事について適切に関与できるよう、3自治体それぞれの議決での原則は変えずに、会議運営に関する事柄に関してのみ委員全員での多数決で決定できるようにする。
3:会長の身分取扱いについて整理。

 

同条例改正案は、総務常任委員会に付託。詳しい改正条例案の内容については以下のリンクから。

府議会での 大阪会議条例 改正の内容を考察してみる - 粉屋の大阪to考想

 

2015年8月31日

大阪府議会の総務常任委員会にて、大阪会議改正案の質疑。

詳しい内容については以下。

8月31日の府議会・総務常任委員会での大阪会議改正案の質疑について - 粉屋の大阪to考想

維新以外の自民・公明の委員の賛成で条例改正案は臨時会の採決に回される。

 

2015年9月2日

大阪府議会臨時会本会議にて、条例改正案可決。

反対:維新42
賛成:自民26+公明15+共産3+民主1=45

この大阪会議条例については、3議会全てで一貫して反対してきた共産が賛成に回ったことにより可決。詳しくは以下。

大阪会議改正案に賛成した日本共産党は道州制賛成に転向しました - 粉屋の大阪to考想

可決後、松井知事より同条例改正案に対して再議権の行使。

 平成27年8月臨時会議員提出第1号議案 大阪戦略調整会議の設置に関する条例一部改正の件 再議書

本会議は延長され、再びの採決により再議権の要件である2/3以上の賛成を満たさず、否決。詳しくは以下。

自民の原田議員と維新の横山議員の意見の食い違いを纏めてみた - 粉屋の大阪to考想

上記と重なるがここで府議会と堺市議会での大阪会議条例の違いについて疑義が生じる。結論としては大阪自民党は大阪会議か伊勢案の違う条文の物を提出していた。

議員提出第1号議案 大阪戦略調整会議の設置に関する条例一部改正の件(府議会)

議員提出第26号 大阪戦略調整会議の設置に関する条例の一部を改正する条例(堺市議会)

大阪府議会と堺市議会の9月2日の時系列纏め

9月2日 青文字:堺市議会の動き 緑字:大阪府議会での動き
午前10時 堺市議会本会議【大綱質疑(2)】

午後1時   大阪府議会臨時会開催

午後1:30? 大阪会議条例改正案可決。

午後5:43 堺市議会本会議閉会

午後5:48? 堺市議会にて議会運営委員会スタート
      自民の野村議員が大阪会議改正案の修正案を提出。
      (府議会に提出されたものの修正案。自民原田議員のTwitterから)

午後6時  大阪府議会臨時会再開
     大阪会議条例改正案 再議の件について議題として審議開始。
     松井知事からの再議理由の説明、花谷議員等との討論

午後6時5分? 堺市議会の議会運営委員会閉会

午後6時58分? 大阪会議条例改正案、採決により否決

 

2015年9月10日

headlines.yahoo.co.jp

自民党大阪府連は9日、大阪維新の会との対立で事実上停止している大阪戦略調整会議(大阪会議)について対応を協議し、次回会議の準備をする代表者会議への出席を決めた。対立点となった会議の運営ルールがまとまれば、前回欠席した会議本体にも出席する見通し。

 維新側が、今月24日に代表者会議、28日に大阪会議本体を開催する日程を各会派に打診した。自民府議団の花谷充愉幹事長は「大阪会議を進めたい」と出席理由を説明した。

 大阪会議は大阪府と大阪、堺両市が二重行政解消などを協議する枠組み。8月の第2回会議は会議運営を巡って自民などが欠席して流会。第3回会議のめどは立っていなかった。

 

www.yomiuri.co.jp

 ◇自民会派、出席に前向き姿勢

 府と大阪、堺両市でつくる「大阪戦略調整会議」(大阪会議)について、今月下旬に再開する方向で調整が進んでいることがわかった。8月の会合を欠席した自民党は9日に開いた会議で、各会派の代表者らが会議の進め方などを事前に協議する場に出席する方針を確認。会合自体への出席にも前向きな姿勢を示し、大阪維新の会と自民の対立で機能停止した大阪会議が動き出す可能性が出てきた。


 大阪会議を巡っては、7月の初会合で維新と自民が対立し、運営ルールも決められないまま終了。8月の第2回会合は自民などの欠席で流会になっていた。

 会長を務める今井豊府議維新)が今月下旬の開催を各会派に打診。自民はこの日、府議、両市議らが集まって対応を協議した。自民の花谷充愉府議団幹事長は終了後、「(代表者の話し合いで)どのような会議の進め方ができるのか議論し、会議が前に進むということになれば、大阪会議にも出席する」と述べた。

 

2015年9月14日 

 9月14日の堺市議会総務財政委員会において、大阪会議の改正修正案について質疑がありました。公明党の星原委員の質疑の中で、自民の西村委員に対して「改正案を取り下げる気はあるか? またこの堺市議会に提出された改正案が大阪市議会でも同一のものになるのか?」と質問をしています。これに対して、西村委員は「取り下げる気はない。改正修正案は、府議会の再議理由を反映して省いたものにした。改正修正案は府議会、大阪市議会の各会派で調整中」と答えています。結局、府議会、大阪市議会および堺市議会ので大阪自民議員団の間で、何の調整もできてないことがはっきりわかります。

 

2015年9月15日

代表者会議の概要が自民原田議員のツイートから判明。

首長3名と会長・副会長及び各会派の代表から行われる模様。

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原田りょう【大阪府議会議員】 on Twitter: "大阪戦略調整会議(第3回)は9月28日開催!それに先立ち、各首長と各政党代表者による準備会議を24日に開催。第1回で混乱した部分をしっかり話し合い、第3回会議が円滑に進むようにします。やっとです。政局を超えた前向きな会議となるように。 http://t.co/lqWAELv625"

 2015年9月24日

mainichi.jp

 大阪府と大阪、堺両市でつくる「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の準備会議が24日、府庁で開かれた。3首長と各会派の代表が集まり、大阪維新の会と自民で対立していた会議の運営方法で合意した。28日の第3回会合(本会議)で議題の協議が始まるとみられ、機能停止していた会議が動き出しそうだ。

 松井一郎知事(大阪維新の会幹事長)や橋下徹大阪市長(同代表)、竹山修身堺市長と議員計10人が出席。会議を円滑に運営するため、3首長と正副会長、各会派の議員でつくる「代表者会議」を設置し、議題の選定や協議の順位を全会一致で決めることで合意した。28日の本会議の前に代表者会議を開き、議題を選定する予定。

 準備会議では会長の権限を巡って橋下氏と自民が争い、最後にようやく折り合った。終了後、橋下氏は「入り口論で1時間半も議論しており、この時点で大阪ポンコツ会議だ。都構想に代わるものではない」と改めて批判。自民府議団の花谷充愉幹事長は「(会長の議事整理権付与を求めていた)橋下市長も全会一致でいいと言ったのは、大きな前進だった」と述べた。

 大阪会議を巡っては、7月の第1回会合で会議の運営方法などを巡り紛糾。8月の第2回では自民などが欠席し、流会した。大阪維新は11月22日投開票の大阪府知事大阪市長のダブル選で「大阪都構想」への再挑戦を公約に掲げる方針で、橋下氏は自民提案で設置された大阪会議を都構想の対案と位置づけ、争点化したい考えだ。

 

第三回大阪会議の代表者会議の概要 - 粉屋の大阪to考想

 この代表者会議(第一回準備会合)会長の一票の権利と議事整理権などについて議論がなされました。最終的には一票の権利を各自治団体における一票を会長にも認め、代表者会議においては全会一致を原則することを確認して閉会。第3回大阪会議の前に代表者会議(第二回準備会合)を開催することを合意して閉会。

 

  2015年9月25日

 

大阪自民市議団、大阪会議条例改正案の新修正版を大阪市議会に提出。

 議員提出第26号 大阪戦略調整会議の設置に関する条例の一部を改正する条例(大阪市議会)

同日、大阪市議会本会議にて同新改正案の提案趣旨説明が大阪自民党からなされる。

 大阪市と堺市に提出されている大阪会議条例改正案の条文が異なる件 - 粉屋の大阪to考想

改正内容としては府議会に提出した議事運営の部分をすべて削除して、 副会長を2人とするとともに、会長及び副会長の解任手続のみに簡素化しています。

 

  2015年9月28日

 

第三回大阪会議開催。

 

第二回から第三回までを纏めると、結局、大阪自民党及び竹山堺市長が反対したことにより開催できなかった準備会合が必要だったというのが結論になります。準備会合を開いたことにより何が決まったということもなく、第三回前の準備会合に流れ込むわけですが・・・・。これの内容については次回に書きます。

 

総括すると結局、大阪自民党は大阪会議について何も考えていなかったということになります。例えば規約についても大阪自民党自ら作ることもなく役人任せ。この時点でやはりおかしいですよ。条例に規約がどこを作るかも明記されていないのは明らかに欠陥でした。規約が例えば首長なら首長、議会なら議会とはっきり明記されていればよかったんですが。繰り返し書きますが、これを明記できなかったのは首長に任せれば維新に主導権が握られる、また議会に任すと大阪自民党内でも意見を纏めることができない。そういったところから役人に任せざるを得なかったわけです。大阪自民がいう話し合いというものが如何に内実を伴っていないかがよくわかります。