読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

粉屋の大阪to考想

大阪都構想否決を受けて、その辺をだらだらと書いてみます。大阪の政治状況も併せて書いていきたいですね。Twitter: KONAYA @PAN_KOYA

伊藤議員のレクサス政務活動費について

digital.asahi.com

ameblo.jp

 今回の件で私が思った疑問が以下の三点

 

 ① レクサスの契約と政務活動費の支払い時期は同時でないとおかしいのではないか?

 ② 政務活動費の充当を1年11か月で充当をやめているのはなぜか?

 ③ レクサスを買い取った理由は何か?

 

これを順に見ていきたいと思います。

 

 大阪市会議員、維新の伊藤議員が政務活動費をレクサスの「リース」に充当していた問題について考えてみます。ニュース記事と伊藤議員のブログをまずお読みください。レクサスの契約がリース契約ではなく、割賦販売契約であり、この場合は契約終了時にレクサスが伊藤議員の資産となります。資産形成につながる備品等の購入に要する経費を政務活動費で充当することを認められていないので不適当だったという話です。それで計上した「自動車リース費用」全額に該当する金808,450円の返金処理を行ったと。しかしいくつか疑問があったので、以下の指摘をしたいと思います。その前に政務活動費について以下。

 

政務活動費(せいむかつどうひ)とは、日本における地方議会の議員が政策調査研究等の活動のために支給される費用である。もとは政務調査費(せいむちょうさひ)の名称であったが、2012年の地方自治法改正によりに改称された。
政務活動費の交付については、地方分権一括法の施行等により地方議会やその議員の活動がより重要となったことから、2000年(平成12年)の地方自治法改正により制度化された。この改正に伴い、2001年(平成13年)以降、各自治体の条例により導入が進んでいる(制度が導入されていない自治体もある)。 具体的には地方自治法第100条第13・14項に規定されている(2001年4月より施行)。

政務活動費 - Wikipedia

 

⑤ 政務活動費(議員修正により追加されたもの)
政務調査費の名称を「政務活動費」に、交付目的を「議員の調査研究その他の活動に資するため」に改め、政務活動費を充てることができる経費の範囲を条例で定めることとする。
・ 議長は、政務活動費については、その使途の透明性の確保に努めることとする

 2012年(平成24年)9月の地方自治法改正

 

1.レクサスのリース開始時期と政務活動費で支払い開始時期のずれ

 

 要点としては以下。

 

 伊藤議員一期目任期:平成23年5月から平成27年4月まで

 レクサスの契約:平成23年11月から平成28年10月まで

  毎月70,300円ずつ支払う契約(ただし、最終回に金128万6500円)

 政務活動費で支払った時期:平成24年4月から平成26年2月までの1年11か月の間

  支払月額70,300円のうち、50%(「按分の指針」の考え方によります)に該当する35,150円を、誤って政務活動費(調査研究費)の「自動車リース費用」として計上

 

 レクサスの契約と政務活動費(当時は政務調査費)の時期に半年のずれがあります。説明にあるように政務活動の一環としてリースを開始したのであれば、レクサスの契約と政務活動費の支払い時期は同時でないとおかしいと思います。

また1年11か月で充当をやめているのはなぜでしょうか?

ただ議員一期目で政務活動費を充当できることを知らなかったという説明はできるかもしれません。だから時期がずれたと。でも充当をやめた理由がわかりません。説明もないし。

 

2.レクサスは既に昨年度買取済み

 

車は昨年度、残額を支払って買い取ったという。

 上は朝日の記事からですが昨年、平成26年にレクサスの契約をやめ、伊藤議員が残金を支払い、買い取ってるとのこと。と思ったら昨年度だった。ということは平成26年~平成27年3月までが範囲になるのかな?

 

mainichi.jp

母親が11年8月、5年ローンでの購入をリースと思い込んで契約し、伊藤氏も誤認したという。車は15年2月に残額を支払って購入したといい、「リースから買い取るのは問題ないと思った」と釈明した。

 

他の報道をちょっと確認したんですが、毎日と朝日で表現が違いますね。

車は15年2月に残額を支払って購入した

朝日の昨年度は15年(平成27年)2月ってことなのかな?

維新大阪市議、高級車「レクサス」購入に政活費 「不適切支出」と80万円を返還 - 産経WEST

産経の記事も今年2月だからこれは確定かな。朝日の書き方がなんとも。

 

リースから買い取るのは問題ないと思った

27日、取材に応じ、「手引を知らなかった。深くおわびする」と話した。

上記の毎日の報道通りに伊藤議員がこの認識であるのなら、単純に間違いということになります。あってはならないミスではありますが。でもブログの記事では契約の認識だけだし。うーん?

 

 伊藤議員のブログでは、レクサスの契約が「リース契約」「割賦販売契約」の認識に手違いがあったので返金したということでした。つまりレクサスの「リース契約」に政務活動費を充当していたのは知っていたということです。リース契約の場合は所有権はリース会社にあり、割賦販売契約の場合はリース会社以外、この場合であれば伊藤議員になるでしょう。違うかったらまたえらいことになりますが。政務活動費を充当していた車の「リース契約」を途中でやめて、残存価格を支払って買い取ったということを伊藤議員は知っていたことになります。毎日の記事の伊藤議員の認識として「リースから買い取るのは問題ないと思った」という点は一応付記します。しかし、これは契約の種類に係らず、政務活動費を流用して伊藤議員個人の資産を形成したことになります。正確にいうとレクサスの一部ではありますが。現時点でもレクサスの「リース」が続いているのであれば、契約の認識の間違いや充当を一年ちょっとで辞めた理由も政務活動費の使い方を途中で変えた、という説明ができます。でも買い取ったのであればこれは「リース契約」「割賦販売契約」という契約の認識は関係なく、明確に政務活動費の使途としては違反だと考えます。ブログ内でレクサスを買い取ったことに対してなんら触れられていないことにも不信感を感じます。

 この政務活動で支払った開始時期の平成24年4月は政務活動費ではなく、政務調査費でしたがこの時の車のリースの政務調査費の手引きから以下引用。

f:id:pankoya:20150728023648p:plain

政務調査費の手引き(平成22年3月)

f:id:pankoya:20150728023919p:plain

政務活動費の手引き(平成25年4月)

 最新版の手引きと伊藤議員が就任以前のものと比較しても全くここは変わってないんですよね。よって、レクサスへの充当開始当時は政務調査費でしたが、政務活動費の車のリースの取り扱いについて大阪市会の議員事務局は現在と変わらない認識であったことになります。「リース契約」「割賦販売契約」の伊藤議員の契約の認識の差で買い取ったことは説明ができません。毎日の報道通りであるのなら、レクサスを買い取ったことへの政務活動費の取り扱いの認識に誤りがあった趣旨でブログを修正・追加した方がいいように思います。伊藤議員のブログと朝日の記事だけを読むとかなり悪い方向で取れます。

 しかしこの場合でも次の点が気になります。今回の政務活動費を按分50%でレクサスに充当をされています。上記の政務活動費の手引きから按分の考え方を以下に引用します。

 (1) 按分の考え方
 会派(議員)の活動は、専ら政務活動以外に政党活動、後援会活動等と多面的であり、渾然一体となっていることが多くあり、明確に区分することが困難であると考えられます。
 このことから、活動に要した費用の全額に政務活動費を充当することが不適当であることが明らかな場合は、合理的な方法により按分することが必要です。

 

 按分の考え方としては政務活動費として認められていない活動を政務活動費で買った備品で行う場合もあるからそこを勘案して全額ではなく、例えば備品Aは70%を政務活動費で充当する、備品Bは30%を政務活動費でというように按分するというようなことですね。伊藤議員が50%を政務活動費として充当しているわけですが、仙台高裁での判決で「政務調査活動とそれ以外の二つの目的のために支出した場合には2分の1とするなど、社会通念に従った相当な割合をもって政務調査費を確定すべきである。」というのが出ているのでここからですね。(政務調査費の手引きには50%の話は出ていませんが判決は出ていますから、ガイドラインとしてこの時期には市会の議員事務局から出ていたと思われます)最新の手引きの方では「合理的な区分が困難であり、実績が明確でない場合」は50%を基準にとなっています。

 ここで伊藤議員にが按分をして50%をレクサスの「リース」に政務活動費を充当している以上、政務活動費を私に使ってはならないという政務活動費の基本的な考え方は理解していることになります。だから毎日の記事の「手引を知らなかった。」というのは通用しないと思うんです。まあマスコミお得意の伊藤議員の説明の枝葉を刈ってるのだとは思いますがそれでも理解がし難いです。

 以上の点から、今回の本質的な問題は契約への誤認識ではなく、レクサスを買い取ったことだと思います。よって、伊藤議員にはレクサスを買い取った理由を説明する責任があると考えます。

 

私の疑問を整理すると、

 ① レクサスの契約と政務活動費の支払い時期は同時でないとおかしいのではないか?

 ② 政務活動費の充当を1年11か月で充当をやめているのはなぜか?

 ③ レクサスを買い取った理由は何か?

 

 ①②については説明をできても、③は難しいんじゃないかと思います。知らなかったは、正直、通らないと思います。レクサスの「リース」を解約して買い取る合理的な理由がないと思うんです。②に関しても理由が妥当でない場合、難しい話になるでしょう。理由如何ではその時点で返金しているのが当然だからです。残念だなというのが今のところの私の考えです。

 

 伊藤議員のリース契約の認識の間違いもわからないことが多いんですよね。私はリースはしたことないのでググりましたぐらいの知識しかないですが、レクサスを買い取るときに気が付くだろうというのが一点。今回のレクサスの場合、伊藤議員の認識の上ではリースを途中解約して買い取ったということになる訳です。が、リースって原則途中解約はできないし、実際に今回のような形で買い取ったら契約満了までの精算金等+残置価値分を支払って買い取ることになります。相当割高になるんだから普通しません。満期まで借りて買い取るのが普通だと思います。他社の途中解約ですが以下。

f:id:pankoya:20150728163645p:plain

よくある質問 | 株式会社オリコオートリースより)

トヨタでも中途解約は「中途解約金(規定損害金)をお支払いの上、契約を解約していただくことになります。」とありますし。これが二点。三点目としてリースなら車両税など税金・車検は所有権がリース会社にあるから伊藤議員が払うことはないと思います。しかし割賦販売契約、最終回に金128万6500円を支払うということだから、この場合は残価設定型のローンを組んだことになると思うんですが、これだと伊藤議員が所有権を持ちます。よって伊藤議員が車の税金や車検を支払ってたんじゃないのかな?まあローンも色々あるし、組み方でも変わるみたいではあるけど。そういったのは経費で落としてるだろうし、収支報告を見てても気が付くんじゃないのかと思います。そういった面でも?マークが飛び交うんですよね。そういったのは秘書や母親に任せていたということになるかもしれませんが、ゆっても国会議員ではなく市会議員です。年収に対する比率でも1/4以上になる高い買い物ですから、見てないは通らないと思います。蛇足で四点目として付け加えると、買い取った日時が2015年2月。15年4月は統一地方選挙で改選ですからね。このタイミングで買い取ったのも考えてしまいます。このレクサスの所有権(履歴があるのであればそれも)も開示してほしいし、現状、所有しているのかも併せて公開して欲しいです。本当にリースと認識している車を解約して買い取る理由が思いつきません。現時点でも「リース」の期限は平成28年10月、来年です。無理くりひねり出すのなら、何かの理由でリースを解約しようと思ったら契約が違った。しょうがないのでレクサスを買い取った。これぐらいしか思いつきませんが、これだとまずこの時点で政務活動費の返金をしていないとおかしい。またリースを解約=レクサス不要なのだから、買い取った後、売っていないとおかしくなります。売っているのかもしれませんが?現時点ではレクサスを伊藤議員が所有しているのかはわかりません。

 

 最近、別の件で維新の議員が政務活動費について報道されていたことがありました。今回の政務活動費の修正で同じく修正されていたので触れます。

www.sankei.com

 大阪維新の会の本田リエ市議(42)は昨年12月、福島県の健康食品会社から「インク」を3604円で購入。添付された領収書は品名だけ手書きで、同社担当者は「インクを扱ったことはなく、領収書はすべて印字のはずだ」。本田市議は取材に「実はお茶を買った」と釈明し、収支報告書を修正する考えを示した。

 自民党の川嶋広稔市議(48)は事務所賃料として、毎月12万円を父親に支払っていた。生計が一緒の親族が所有する物件には賃料を支出できないが、川嶋市議は「生計は別で問題はない」と説明している。

 

 基本的にこの件での維新議員の件は事務手続きのミスと捉えてかまわないと思います。ただ、ん?ってなるとこはありますが。政務活動費としても茶菓代として申告はできるのになぜインクに?という点はあります。「なんだこの領収書。インクにしとけ」みたいなことがあったのかなと思われてしまいますよね。

 ただ自民の方は、説明つかないんじゃないかと思いますが。記事としてどちらが前に来るか、タイトルを持ってくるかを考えて欲しいとこです。まあ維新だから仕方ないのかもしれませんが。

f:id:pankoya:20150728110240p:plain

 政務活動費の手引きからですが、仮にこれ、自民議員の説明が正しくても、疑義が発生するような状況事態を避けるのが議員として正しい態度だと思います。

 ただ今回のレクサスの件はこれと五十歩百歩なんじゃないかという思いは拭いきれません。伊藤議員には一期目の個人の政務活動費の収支報告書及びその領収書を自身のHPでよいので公開して欲しいです。手引きを読んでないのなら他にもあるのではという疑義は当然出ます。また政務活動費以外の領収書・政治資金収支報告書なども全て公開してほしいですね。信用回復には会見以外にもそういった事が必要だと思います。

 また伊藤議員のブログの再発防止の取り組みですが此れも気になります。

 今後はこのようなことが起こらないよう、専門家である公認会計士の協力も得てチェック体制の強化を行います。

 これって有り得ないと思うんですが。今までいなかったんですかね?議員の方って会計士・税理士とかを入れてないのが普通なんでしょうか。議員って秘書もいるし、ある意味、一つの中小企業なわけですから。あと秘書と母親のミス的なこともブログに書いておられますが、あれはちょっとないなぁと思います。今までの政治家は何かあると秘書のせいにする。そういうのが嫌で維新を支持してますから、私は。私が維新を支持する理由は「政治とカネ」を常にメインターゲットにしてるからです。都構想も究極的にはこの政治とカネの問題を突き詰めたらこれに行きついたという面が大きいと思っています。だからこういう問題が出るのは非常に残念です。そしてその対応が既存政党と同じだという点も。体調不良で会見をしないというのはあり得ないんだけどな。

 あとこれ、維新の党のコンプライアンスの問題にもなると思います。党としての議員の政務活動費や政治資金収支報告書などをどう管理してるんでしょう? 決められたガイドラインとかないのかな。維新独自の政務活動費の手引きを作って、より厳格に運用する姿勢を望みたいです。政務活動費が議員の第二の給料になるのは維新では避けてもらいたいと思います。議員報酬を使って、それでも足りない部分を政務活動費を使うというのが本来あるべき姿です。政務活動費は本則57万円、一割カットで51.3万円支給。大きなお金です。4月の維新の政務活動費は支出額/交付額=67.8%。これは政務活動費三割カットを目指すのかなと期待してるので維新議員には頑張ってほしいなと思っています。

政務活動費(平成27年4月交付分)収支状況総括表

 

レクサスけしからんという意見について

 議員報酬で乗るなら、まあいいんじゃない?という気はします。ただ政務活動費の目的を考えたらレクサスに使うのは違うなと。レクサスレベルでないと政務調査を行う上で困る局面があるのならもうその日だけレンタカーを借りろと。今回の件が、法制度上、全く問題なかったとしてもおそらく維新の議員がということで叩かれる構図は変わらないでしょう。そういう政党なんだということは認識してほしい。逆にあざとく軽に乗るぐらいして欲しいです。あと大阪市会において維新の議員は報酬の50%カットを都構想を通じて目指していました。

大阪市議会議員の給料が月額10万円アップ!?について検証<都構想争点検証3 市会議員給料闘争> - 粉屋の大阪to考想

特別区が成立していれば、一期目の伊藤議員が受けていた報酬と比べて特別区区議員になれば半額程度になっていたわけです。その点も考えるとレクサスが正しいのかどうかは疑問符が付きます。まあ個人の趣味、収入・資産で考え方は変わりますけども。